

今日の一句〜熱帯季題「マンゴスチン」「マンゴー」+「永遠の嘘をついてくれ」が泣ける
雨雲にマンゴーのそりのそりとす 万斛 ▪️ マンゴスチン 耳下腺痛しひと匙のマンゴスチン では太 添削 耳下腺にきたマンゴスチンのひと匙 では太 これは虚子歳時記に例句がなかった。 当時、マンゴスチンは、東南アジアを旅しても遭遇することが少ない、 希少な果物だったのだろうか? そういえば、自分が子供の頃は、スイカなどは旬のもので、夏しか食べられなかったと思う。今なら、タイに来れば、マンゴスチンくらいいつでも食べられるが。 耳下腺(じかせんと読ませる)とは、耳の下あたりにある唾液を分泌する腺。マンゴスチンというのは、かなり強烈に酸っぱい果物なのだ。甘いイメージより酸っぱいイメージ。 顎の奥が痛くなるくらいに酸っぱい。 もう一句、マンゴスチンは、 あの分厚い表皮のドス黒い赤 が印象的なのだが、いい形容が見つからなかった。以下は、いろんなタイプの赤を集めた色見本。ここで色を選んでみた、本当は どどめ色 がいいのだが、語感が悪すぎる。 「赤系の色一覧」 https://irocore.com/category/red/ 血の色で言うと、 動脈系ではなく


今日の俳句〜熱帯季題「ドリアン」「仏桑花」、「赤道祭り」「嫁選び」はパス
クレーンより高き舎窓の白むくげ 万斛 今日の一句、熱帯季題「ドリアン」「仏桑花」 「赤道祭り」「嫁選び」は全然イメージがわかないのでパス 。後者は、歌垣、カレン族の嫁選びみたいなものかな。それなら何かできるかも。 ※このリストから上から順番に作っています。 https://plaadipbkk.wixsite.com/plaadipbkk/single-post/tropical-haiku ▪️ドリアン ドリアンをかち割る鉈の気合いかな では太 これは、ドリアンを剥き慣れない私の奥さんの場合。 YouTube でプロがドリアンを剥いている様子を確認すると、すぅ、すっと、ドリアンの畝の谷側にナイフを入れて、一つ10秒くらいで房をとっていく。そのナイフの切れ味たるや、恐ろしいほどである。 これがプロバージョン。以下、映像。 こちらで句を読むと、 ドリアンにすっと刃を刺す気合いかな 万斛 ドリアンをサクサクと割く長ナイフ 万斛 虚子歳時記で掲載の句は。 明易くドリアン落つる谺かな 楚江 と格調高い。「明易く」は「夜が短かく、もう夜があけている


今日の一句〜熱帯季題「貿易風」「スコール」
狐の嫁入り天気雨 今日の一句、季語は「貿易風」「スコール」 ▪️パラオの海のたりのたりの貿易風 万斛 添削 パラオの海をのたりのたりと貿易風 万斛 タイの自分の住んでるあたりは季節風の影響が強くて貿易風は吹かない。だから想像で作った。与謝蕪村の有名な句のパクリ。 とにかく捻りだすことが重要 なのだ。 虚子の歳時記に掲載された句は以下、 国旗ふく貿易風は日もすがら ましろ 貿易風は南北緯度30度内に年中吹いている恒常風・・・とWIkiにはあり、タイはその緯度圏内に入っているが、私の住む イサン地区では季節風の影響の方が強く、貿易風は吹かない。 ただ、乾季になると、大陸から北東季節風が吹くので、貿易風と風向きは同じとなる。 最初、上の句を読んだ時、完全戦後生まれの自分は、 国連本部前にずらりと並ぶ万国旗 を思い浮かべたが、戦前という時代背景を考えて、台湾かな、と思い直した。それならば国旗とは日の丸のことである。 字余りになるからかもしれないが、「日の丸」と言わずに「国旗」としたことに、この句の奥行きを感じた。前の東京オリンピックの年に生まれた自分が


今日の一句〜季語「赤道」「木陰」「オアシス」
レインツリーもしくはモンキーボッド 2026年3月9日(月) 今日の熱帯俳句。季語 「赤道」「木陰」「オアシス」 ▪️「あれ、地球儀の赤線?」と指差す先に赤道標 では太 赤道の句、一応思いついたので発表。赤道の辺りを航行していると、 南海の孤島に赤道標なるものが立っている のに遭遇するらしい。 高浜虚子の昭和15年版歳時記 には次の句が掲載されている。 島に立つ赤道標や十字星 北浪 自分が、もし、そういうものに出会ったら、こういう幼稚な感想を述べるのではないか。そう想像して作った。めちゃ字余りだが、「字余りは初句に持ってくる」というプレバトで習ったセオリーに従った。 新しい物を見て、エキサイトしている感じが伝わればいいのだが。 実際には見たことがないけども、 大海原に浮かぶ小さな島に赤道標がポツンと立っている ことを想像すると、やはり、ワンピース風、海洋ロマン風に気持ちが昂るのである。 ▪️赤蟻の顎だけ残る木陰かな 万斛 二つ目は以前に投稿済み。木陰にいて時々えらい目に遭わされる 「熱帯アリ界のすっぽん、赤蟻」 を詠んだ句。特にマンゴーの木の下が


今日の一句〜熱帯季題「馬来正月」「朝陰」
水とかげ朝陰の端に泳ぎいる 万斛 2026年3月8日(日) 今日の一句、 「馬来正月」 。マライ正月とはラマダンのこと。 馬来正月ほっぺに含む砂糖菓子 万斛 酒を飲まない彼らは やたらに甘いものを食う 。食べ盛りの子供なら尚更だろう。食べ物に不自由する気の毒な人に思いを馳せることが、この宗教的習慣の意味らしいが、日が落ちてから暴食するのだから、 ラマダン月は肥満児製造月 でもあるのではないか? 句中の砂糖菓子とは、断食明けのお祈りの後に最初に食べる、 ナツメヤシの砂糖漬け のこと。学校に上がるちょっと前くらいの男の子が、父さんに口に入れてもらった デーツ (ナツメヤシのマレー語、あるいは英語?)をじっと口に含んでいる・・・そういうイメージの句である。 デーツの画像は以下で、 https://home.maefahluang.org/17605359/date-palm もう一つ、季題「 朝陰 」 水とかげ朝陰の端に泳ぎいる 万斛 「水おおとかげ」 は、 タイ語で「銀と金」と呼ばれるオオトカゲ で、時々、セブンイレブンや民家に侵入して人を驚かせ、ニ


今日の一句〜熱帯季題「熱帯」
トッケイヤモリ 2026年3月7日(土) 虚子歳時記(昭和15年版)の熱帯季語を実作付きでまとめておいた。 https://plaadipbkk.wixsite.com/plaadipbkk/single-post/tropical-haiku 季語「熱帯」から始まっている。虚子の句である。できるだけ、この「まとめ」の、上から順番に作っていくことにする。出てこない時はパスして次に進むが、 俳句とは、自然にできることもあるが、基本的には題を与えられて絞り出すものらしい 。 出てきた!ここで一句。 トッケーの声けたたまし熱帯夜 万斛 このトカゲの鳴き声はバンコクでは聞けない。田舎の夜の、扇風機の音の他は「ほぼ静寂」の中でトッケーの鳴き声が響くと、いきなり大音量でカラオケを始まったくらいの衝撃がある。 スピーカーを通しているとしか思えない大音声 でトッケーと鳴くのである。正確には、 トッケー、トッケー、トッケー、ケケケケケケケ 、みたいな風に鳴く。 一方、 チンチョ と呼ばれる体長5〜10センチくらいの小型のヤモリは、舌打ちするように、 チッチッチッと


虚子の熱帯季題、例句付き。出典:改訂 新歳時記(昭和十五年刊)
筏蔓(ブーゲンビリア)と椰子 呉 衛峰氏 の研究ノート 虚子の「熱帯季題論」について─『改訂 新歳時記』との関連を中心に─ より 熱帯 ・熱帯の海は日を呑み終りたる 虚子 赤道 ・島に立つ赤道標や十字星 北浪 馬来(マライ)正月 (例句なし) 朝陰 ・大船の朝陰曳いてゆきにけり 李一 木蔭 ・やゝありて潮の満ちくる木蔭かな 北浪 オアシス ・オアシスは砂漠の島や葵咲く 楠窓 貿易風 ・国旗ふく貿易風は日もすがら ましろ スコール ・簷下にをどる独木舟(カヌー)やスコール来 圭草 赤道祭 ・選ばれし赤道祭の女王かな 晴峰 嫁選 (例句なし) 扶桑花(仏桑花) ・扶桑花の長き垣あり異人墓地 梧朗 ドリアン ・明易くドリアン落つる谺かな 楚江 マンゴスチン (例句なし) マンゴー ・マンゴー籠マニラ土産の友老いし 蒼石 パパヤ ・パパイヤの木蔭に立ちて写真とる 秋野 龍眼 ・龍眼売値切りて妻に旅愁なし 夜牛 バナナ ・バナナ買ふほどの馬来語覚えけり 三堂 パイナップル(鳳梨) ・日章旗や鳳梨熟す小学校 雨城 椰子 ・月の出や海へ斜の椰子一ト本 南斗 檳


AIに熱帯季題をまとめさせてみた。
ブーゲンベリア(筏蔓) 昭和15年(1940年)の歳時記から。 熱帯 赤道 馬来(マライ)正月 朝陰 木蔭 オアシス 貿易風 スコール 赤道祭 嫁選 扶桑花(仏桑花) ドリアン マンゴスチン マンゴー パパヤ 龍眼 バナナ パイナップル(鳳梨) 椰子 檳榔樹 嫁選 象 水牛 鰐 鱶(ふか) 極楽鳥 熱帯魚 火焔樹 無憂華(無憂樹・アソカ) 鳳凰樹 宝冠木 ゴム 榕樹(ガジマル) クロトン 月下美人 ブーゲンベリア(筏蔓) 出典:改訂 新歳時記(昭和十五年刊)










