今日の俳句〜熱帯季題「ドリアン」「仏桑花」、「赤道祭り」「嫁選び」はパス
- somsak7777
- 3月12日
- 読了時間: 3分

今日の一句、熱帯季題「ドリアン」「仏桑花」
「赤道祭り」「嫁選び」は全然イメージがわかないのでパス。後者は、歌垣、カレン族の嫁選びみたいなものかな。それなら何かできるかも。
※このリストから上から順番に作っています。
▪️ドリアン
ドリアンをかち割る鉈の気合いかな では太
これは、ドリアンを剥き慣れない私の奥さんの場合。
YouTube でプロがドリアンを剥いている様子を確認すると、すぅ、すっと、ドリアンの畝の谷側にナイフを入れて、一つ10秒くらいで房をとっていく。そのナイフの切れ味たるや、恐ろしいほどである。
これがプロバージョン。以下、映像。
こちらで句を読むと、
ドリアンにすっと刃を刺す気合いかな 万斛
ドリアンをサクサクと割く長ナイフ 万斛
虚子歳時記で掲載の句は。
明易くドリアン落つる谺かな 楚江
と格調高い。「明易く」は「夜が短かく、もう夜があけている」みたいな感覚の言葉。実際に体験しないと作れない句だと思う。
「谺(こだま)」という言葉選びが効いている。ドリアンが土に落ちる微かな音が、大きく響くくらい静かだったのである。もう少し経つと、田舎の朝は鶏が鳴き出しりして、それほど静かではなくなる。「明易く」の一時だから、谺として響くくらい静かだったのだ。
▪️仏桑花(ふっそうげ)
仏桑花はじらいもなく雌蕊垂る 万斛
「仏桑花」(ブッソウゲ)とはハイビスカスのこと。自分はあの花、特に節操なく伸びた花柱と雌蕊が嫌いなのだ。気持ち悪い。自分には珍しく性的暗喩がある句。俳句というのは自分が嫌悪するもの、おぞましいものを詠んでもいいのだ。
獣屍(じゅうし)の蛆如何に如何にと口を挙ぐ 中村草田男
どうです、すごいでしょう!
冒頭写真につけた句は、白い槿の花として詠んでいる。ハイビスカスは赤のイメージが強く、白槿とは完全にイコールではない。同じくアオイ属フヨウ科だが、ハイビスカスは南国原産でハワイの花というイメージ、槿は東アジア原産で韓国の国花である。
ちょっと添削すると、「舎窓」がわかりにくいかもしれない。槿もハイビスカスに変えて、
クレーンより高き窓辺の仏桑花 万斛
写真のハイビスカスはバンコクにいた時、アパートのベランダで撮ったもので、元の句もその時に作った。後ろにボケて写っているのは、シーロムあたりのビル群である。この鉢植えのハイビスカスを田舎に持ってきて庭に植えたら、大人の背丈くらいに成長して毎年花をつけている。実際のところ、槿なのかハイビスカスなのかはよくわからない。
<了>














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