

【再掲】「青空文庫」のこと〜タブレット一個で文化的生活は可能か?
やはり書籍で活字を追うことが難しくなっている。老眼が進んだことが一番の理由だが、パソコンやタブレットで見る活字の大きさ、鮮明さと横書きになれてしまっているので、縦書きの不鮮明で小さな活字を追っていると、集中力が続かないのだ。一番簡単な解決策は、タブレットやキンドルで読書することだろう。 書籍の電子化とタブレットは、高齢者の読書にとって必須のアイテムになったと思う。 特に貧困層にとって。 仮に将来、生活保護が食品クーポン化するとしたら、合わせてタブレットとネット回線も配給するようにするべきだ。よくしたもので、タブレットとネットさえあれば、「最低限の文化的生活」を送れるような時代になっている。音楽は概ねタダで聞けるし、映画だって、著作権切れのものは、そのうち合法的に公的機関が無料配信するようになるだろう・・・と期待している。老人福祉にもなるし、外国語字幕をつけて配信すれば、黒澤、小津、溝口、成瀬だけではない、 日本映画の優れた作品を海外に知らしめる、文化宣伝にもなるのである。 高齢貧困読者人にとっては、こういう有益なサイトがある。 青空文庫。...


【再掲】村のポスターいくつか
以下、村道と村落幹線道路で見かけたポスター ◽️2025年2月1日に予定されている、県開発委員と議長を選ぶ選挙への投票を呼びかけるポスター。 ◽️絵柄は立憲民主制への移行を記念する「民主記念塔」。拳を突き上げるのは、タイのデモポスター、昔でいう立て看の定番だが、いささか旧弊だし、行政が作るポスターに似合わない。 ◽️クーデターで政権の座につき9年間首相に居座ったプラユット陸軍大将。前回の総選挙で惨敗したが、タクシン元首相とのディールに成功して政治的に生き残った。現在、枢密院議員、次期議長の有力候補とされる。以前のポスターが残っていただけだが、なにやら象徴的。結局この人が後ろにいるのか? ◽️肥料の宣伝。化学肥料と有機肥料を両方宣伝している。タイの農村は過渡期ですなああ。 ◽️コークタコー村の寺が主催するルークトゥン(タイ演歌)コンサートのポスター。マイ・パチャリーという中堅歌手。セクシー路線に転じてからプチブレイクした歌手らしい。歌声はなかなかいいが、ん?寺主催、セクシー?。 https://www.youtube.com/@Maiphatcha


【再掲】2025年2月1日タイ統一地方選に見る政党と有権者の「阿吽の呼吸」
せ 2025年2月1日、今日は、タイの「地方統一選」の日。県行政機構委員長と県行政機構委員が選出される。県行政機構とは、地方自治を代表する民選の行政委員会で、公共事業の予算配分に権限を持つ。一方で、内務省が任命する県知事がおり、こちらは公務員を統率して、県行政機構が決定した方針を実行に移すのが役割のようである。 この他にも県議会があるのだから、県行政機構は、行政機関のはずだ。法律でも、同機関は「県最大の(権威を持つ?)行政機関」と定められているが、一方で、公務員を統率して政策を実現するのは国から派遣された県知事なのだから、どう見ても二重行政のように思われる。つまり、県知事は、地方自治に国がグリップを効かせるための歯止めの役割をしているようだ。 法律を読んでもよくわからないので、パンティップというタイ最大の掲示板サイトをのぞいてみたが、ちゃんと理解しているタイ人はいないようで、例えば、こんなことを皮肉っぽく書いて、二つの役職の役割分担を尋ねる問いに、お茶を濁していた。 これが違い・・・ 県行政機構委員長ー金で票を買う 県知事ー金でポジシ


【再掲】タイ生命保険の感動CMから〜タイ懐メロの名曲「天上のフロアーで」
By Hideki AKIYAMA 日本でも少しだけ知られているタイ生命保険のコマーシャル。この広告シリーズの感動の押し売りには辟易させられることが多いが、このCMはそれほどわるくない。妻がアルツハイマーにかかった老夫婦を演じる二人の自然な演技が素晴らしく、「きれいごとだなあ」と思いながらも感動させられる。監督はタイCM界の巨匠、タノンチャイ・ソンシウィチャイ。(※と、YouTubeの備考欄にあったが、もし間違っていたら教えてください) 妻が食事の時にいつもかけていたレコードに、今は妻を介護する夫が針を落とすと、記憶にふっと昔が蘇つて二人でタンゴを踊りだす、その曲が「いい曲だな」、と思ってオリジナルを探してみた。 曲名は 「天上のフロアーで」。歌詞の意味はざっとこんな感じだ。 心は楽園にいるように躍動し カンダルヴァ宮殿(インド神話の空想上の楽園)が近づいてくる タイの天使たちは抱擁しあい飛び去っていく 天上のフロアーを喜びに酔いながら アップテンポの優雅なリズムに心は夢見心地 歌の調べに酔って歓喜は極まる プラレーン(宮廷舞踊の一種)の素晴らし


【再掲】今月の表紙・・・タイ東北部のオバケ文化を深掘りする(サラカディー誌2023年8月号)
https://www.sarakadee.com ※2023年9月26日にアジア日誌に投稿投稿 <タイのピー文化を深掘りする> タイの文化、芸能、芸術、政治、環境、社会問題などなど、幅広いテーマを取り上げて、ハイクオリティな写真と共に深掘りしてくれる月刊誌、 サラカデディー誌 。今回のテーマは、タイ東北部の精霊(ピー)信仰である。「信仰」と言えば聞こえがいいが、オバケ、妖怪、魔物の類の、イサーン人の精神の基層を支配する混沌、迷信的なものへの依存と恐怖を、マニアックだが真面目な視点で解説してくれている。 私などは、この特集のおかげて、ピーカ、ピーポープ、ピーパオ、ピーポーン、ピーコンコーイなどなど、水木しげる張りに個性豊かなタイの妖怪世界に少しだけ触れることができた。上に挙げたのは、イサーン(タイ東北地方)南部に伝わる妖怪だが、ざっと紹介しておくと・・・ <ピーカ> 女性の体に憑依して浮気者にさせる妖怪。このピーに取り憑かれると、女性は昼間は家に引きこもるようになり、肌は黄ばんで器量が落ちるが、夜になると美しい女性に変貌して着飾って外出し、


【再掲】映画「ブラックレイン」の健さんの日本人英語がかっこいい
※最近、高市早苗の「経歴詐称疑惑」が話題になったので、YouTubeで検索して、彼女の英語スピーチを見てみた。確かに、上手くない。完全な日本人発音だし、早口で、ネイティブっぽく喋ろうとするのが、なんか痛々しい感じ、英語で苦労したんだろうな、という印象を持った。 しかし、これが即、経歴詐称につながるかというと、あの世代の日本人が勉強して覚えた英語は、だいたい、こんなものではないか。(自分もだいたい同じ世代) 少し若い世代、例えば、小室圭さんの英語のインタビューを聞いても、同じような日本人英語だし、それで弁護士試験に通って、我が元プリンセスを養っているワケだから、別にネイティブみたいに喋れなくても仕事はできるのだろう。喋れることが当たり前のネイティブが重視するのは、ペラペラ喋ることよりも、むしろ話の内容ではないかと思う。 自分は英語で苦労して、結局、全然上手くならなかったくちなので、彼らの英語に文句をつける気持ちはさらさらないが、自分が模範としたい・・・、というか、憧れている英語話者がいる。以下、そのことについて以前投稿した文章。 ・・・・・・・・・


【再掲】ワンオクに関するノート
2022年10月20日(木) す、すごい。こういうのを聴くと、昔の日本の歌手は歌がへただったのではないかと思ってしまう。アデルのよりいいかも。でも、一方で、こういう歌を日本の歌手がうまく歌っても、あんまり意味ないんじゃない、と思ってしまう。こういうのは、あちらにいっぱいあるのだから。 2022年12月7日(木) ノート One OK Rock の評価が、YouTube 界隈で物凄いことになっている。確かに、今までの日本人が歌う洋楽(半分は英語で歌っている)のレベルを超えていると思うが、The Voice などを普段聞いていると、既視感というか、既聴感を感じてしまう。「別に日本人まで、同じようなものを歌わなくても」と思ってしまうのだ。映像は、One OK Rock の公式YouTubeから。この歌は新曲でもないようだが、過去の歌、といった位置付けの曲でもないよう。タイでも、新譜をいきなりVevoなどでYouTubeにアップしてしまうのが普通になってきているから、収益の重点が「売り上げ」ではなく、SNSの広告収入に移行しているのだろうと思う。これは、


【再掲】和楽器バンド遍歴
※上は、和楽器バンドのボーカルだった鈴華ゆう子さんの「甲賀忍法帖」。素晴らしい!。久しぶりに、和楽器バンドにハマっていたことを思い出した。 再び邦楽を聴き始めたのは、6、7年前で、ちあきなおみの歌のうまさにびっくりしたのがきっかけだった。その後、YouTubeで歌を聞いて、連想ゲームみたいにサーフしていくのが趣味となった。これはど安くつく趣味はない。 ちあきなおみの後に大ハマりしたのが、この和楽器バンドだった。演歌調・・・というか、詩吟調+αの女性ボーカルの歌声と、和楽器+洋楽器の共演が生み出す和洋折衷バンクロックの音の素晴らしさに魅了された。ボーカルの鈴華ゆう子氏は、東京芸大のピアノ科出身であり、かつ、詩吟と剣舞の師匠という存在そのものが超高品質の和洋折衷なのである。 バンドは、昨年末をもって解散もしくは活動休止となったが、鈴華ゆう子氏は、和楽器バンド結成以前からの仲間と共に活動を続けている。このセッションでは、三人(ゆう子さん、琴担当の人、ゆう子さんの旦那である、それからアクロバチックに尺八を吹く耳なし芳一)の他に、外から和楽器奏者を招いて迫







