

【再掲】Look Back (2024) 映画感想文
※タネアカシあります。ご注意を。 配信サービスにあったので見てしまった。泣けた。何よりまず絵が素晴らしい。自分は、ある種のアニメの絵には抵抗感がある方なのだが、この絵は好きだ。(例えば、「君の名は」の絵は自分はダメなのだ。 ストーリーに入れない)タイ人レビュアーが、絵の完成度に難点があったと文句をつけていたが、どこを見ていたのか?ディズニーのアニメーションにかぶれているだけだろう。 自分が今まで見た中で、最高のアニメーションの絵 だったと思う。 藤野が京本に褒められて嬉しくなって、漫画への情熱を取り戻し、雨の中を飛び跳ねて帰るのは「雨に唄えば」である。二人で街に遊びに行くシークエンスも素晴らしいし、京本が勇気を出して藤野との決別を言い出すシーンは、還暦の俺の胸が激しく痛んだ、いや、マジで。自分も引きこもり予備軍だったのだ。印象に残った絵はいくつもあるので、 ここに詳しく書くために見直したいところだが、今はもう一度見る気になれない。これは予想通り後を引くなあ。 映画の地方都市の風景に、自分が生まれ育った街を思い出す人は多いのではないか?自分は四国の


【再掲】イングロリアス・バスターズ(2009)〜映画感想文
※タネアカシ多少あり これ、英語原題がInglourious Basterds スペルが違うのだ。「リザボアドッグ」より訳わからん題名。Reservoir Dogs は「貯水池のあたりを彷徨いている野良犬みたいな・・・」というタランティーノの説明?が、感覚として少しは理解できる気がするのだ。 試しに、AIに理由を聞いてみたらこういう答えだった。 以下、ChatGPT から引用。 改変した意味をどう解釈しますか?(私の質問) タランティーノがタイトルのスペルをわざと「Inglourious Basterds」と変えた理由については、いくつかの解釈が考えられます。 皮肉とユーモア:映画自体がナチスを打倒するための「ならず者」たちの過激な作戦を描いたフィクションであり、歴史的なリアリズムよりもユーモアや皮肉が強調されています。誤ったスペルは、作品の風刺的な性質や、形式に囚われない映画の雰囲気を反映している可能性があります。 反逆的な個性:誤字を用いることで、観客に反骨精神を強調し、伝統的な「英雄」とは異なる、アウトロー的なキャラ


【再掲】ジョンウィック4(2023)〜最後まで見なかった映画の感想
※タネアカシあり アマゾンプライムで鑑賞。NetFlix をやめてこちらにしてみたが、いろいろあって、ほとんど見なかった。更新日があと数日に迫っていたので慌てて見てみたのだ。ローレンス・フィッシュバーグがライターをつけるシーンに砂漠に朝日が登るカットを繋いだ、 「アラビアのロレンス」引用シーンの後から である。ここまで見て、一旦、見るのを休止していたのだ。 アマゾンプライムはとりあえず解約した。 この「とりあえず解約でき、いつでも復帰できる」というのは、配信サービスが普及した理由の一つだろう。 実際利用して見て実感した。いやあ、便利になったものですなあ。しかも、600円くらい。遅れてる? さて、「ジョン・ウィック」だが、このシリーズは、1を未見、2は全て見て、3は半分くらいでやめた。このパート4は、大阪での大殺戮シーンまで見てお腹いっぱいになり見るのをやめた。 いやはや、これは、さっき5歳の孫娘がやっていた ソンビ殲滅ゲームの世界 ですね。他の人は飽きないのかな。ヒットしているのだから飽きないんでしょうね。PCの戦闘ゲームもズーうっとやっていて飽


【再掲】ホーホケキョとなりの山田くん(1999)映画感想文
大変にようございました。映画のテーマは、「適当」ということらしいが、タイなどに住んでいると、適当であることが、幸せに生きるための必要条件であることが身にしみて感じられる。 世の中には、突きつめて考えても答えが出ない問題の方が多いのだから、「適当」に、物事を軽く見て、生きていく方が楽なのだ。タイの偉いお坊さんもこう喝破している。 「悩み事があるから考えるのでなく、考えるから悩み事が起こるのだ」と。 かといって、そのようなブッキョー的な題目を唱えれば、それで能天気に、極楽とんぼのように生きられるかというと、そんなことはなく、生きて死にたどりつくということは、いずれにしろ結構大変なのだ。この映画が引用している芭蕉の句のように、 やがて死ぬけしきは見えず蝉の声 芭蕉 とこうなれれば最高なのだが、現実は、 ケセラセラがなるオヤジの涙声 万斛 くらいが関の山なのだ。 ということで、おしげ婆さんが幼馴染を病院に見舞いに訪ねて大ショックを受けるエピソードが一番印象に残った。ま、そういう年齢になったからなのだが、高畑勲が選ぶ俳句がまたいいのである。これは、最初ち


【再掲】ゴジラ-1.0 (2023) 映画感想文
ある映画配信サービスに加入したので、早速、評判のよかったゴジラ-1.0 を鑑賞。冒頭からかったるく、被曝前のゴジラの殺戮シーンもイマイチ迫力にかけ(被曝前だからサイズも小さいのだ)、主人公の特攻崩れが復員した時、妙に若々しい感じの近所のおばさんに詰(なじ)られるシーンで、ダーッとなって一度見るのをやめた。九死に一生を得て戻ってきた近所の若い衆に「お前らがしっかりしないから、日本はこんなことになって、自分の息子も死んだんだ」なんて言うやつはいないでしょうに。主人公を心理的に追い詰めるための、いかにも作り物めいたセリフで、女優の演技もわざとらしく稚拙だったから、「こりゃドラマとしては見れないな」と思って、早送りで見ることに決めた。 次に、早送りを止めたところで、「米軍はソ連との関係に配慮してゴジラに対して武力行使を行わないと決めた」・・・云々という状況設定の説明が出てきて、これにもまた無理矢理感、違和感。ゴジラに東京が破壊されてしまえば、占領政策への打撃は計り知れないのだから、米軍が出動しないはずがないのである。どなたかが指摘していたが、アメリカは原


【再掲】2024年夏に見た原爆とホロコーストに関する映画&ドキュメンタリー感想文
◇映画「黒い雨」(1989年)とNHKの秀逸なドキュメンタリー ※タネアカシあり 井伏鱒二の「黒い雨」を今村昌平が映画化した。広島の原爆投下後、黒い雨に打たれたため「原爆病」の噂が立てられ、なかなか縁談がまとまらない妙齢の女性、矢須子を田中好子が、その叔父を北村和夫が、叔母を市原悦子が演じている。 他に着る服がないので、田中好子と市原悦子がチョコンと池に体を沈めて、洗濯した着物が乾くのをまっている。原作にもある その光景をある文芸評論家が「一種の聖画だ」と評し ていましたが、私も映画を見てそう思いました。しかし、2人とも、もうこの世にいないのだなあ。 梳いた髪が抜け落ちていくのを見て、原爆病であることを確信した田中好子が不思議な笑みを浮かべるところ。「不思議な」と書きましたが、他にどういう表情を浮かべるのかを想像した時、やはりこの表情しかないとも思えるのですね。ついに来るものが来た、と身構えていた緊張が一瞬溶ける、その表情ですか。 田中好子はこの笑みによって映画史に残る、と私は思います。 原爆については、以前、NHKで秀逸なドキュメンタリーを見


【再掲】「チャップリンの独裁者」(1940) 感想文
冒頭に挙げた動画は、「独裁者」エンディングの、かの有名な、反ファシズム陣営の結束を呼びかける、「床屋の大演説」シーン。この演説は、お題目、綺麗事の空疎な言葉だろうから、あんまり響かないだろうな、と思っていた。 ※動画は全てチャップリンの著作権管理者の公式サイトから 冒頭の戦闘シーンのギャグも古くなっていて、テンポがたるく、あまり笑えない。だいたい自分は、チャップリンのホボーの、あのわざとらしいカマトト歩きがあまり好きではないのだ。当人がやっている分にはまだいいが、その亜流(例えば萩本欽一)が真似てやったりすると、気持ち悪くて見ていられない。これは全部見るのが大変かな、と思いながら、鑑賞を始める。 が、チャップリンが、ヒトラーの形態模写の偽ドイツ語(トメニア語)を駆使して、「自分は平和主義者である!」と威丈高、攻撃的に訴える演説を始めるあたりから、俄然スイッチが入り面白くなった。 以下、ヒンケル総統の演説シーン。 この映画を見る前に、ヒトラーとナチス関係のドキュメンタリーを幾つが見て気づいたが、現実のヒトラーの髪振り乱した演説、シャチコバッタ歩き方


【再掲】アニメ「ダンダダン」で再評価の兆し?の昭和の名優・高倉健をディスる一連の投稿。
※アニメ「ダンダダン」によって再び脚光を浴びている昭和の名優、高倉健。男主人公のオカリンの本名が高倉健で、ヒロインのモモちゃんがなぜか高倉健の大ファンなのである。この「不器用ですから」のヤクザ映画&いい人映画のヒーローをディスってみた。なぜ健さんの映画に違和感を感じるのか、読めばわかるでしょう。きっかけは、高倉健らしからぬ?黒澤映画へのディスり発言からでした。還暦以上の方限定(笑) ◇もし、映画「鉄道員(ぽっぽや)」が懐かしきドリフのコントだったら。 この映画、見ていて恥ずかしいような気分になり、見るのをやめそうになったが、昔懐かしドリフのコントだと思って楽しめばよかったのかもしれない。 「もし、高倉健が田舎駅の駅長だったら」 みたいにコメディの題材として、映画そっちのけで、あれこれ想像して楽しむのである。 何かミスをするたびに「不器用ですから」と言って遠い目をするとか、いきなり感情的になって「死んでもらいます」と叫び懐から算盤を出す・・・とかその類のギャグ。要は大時代な演技をする役者に小市民の役をやらせた時のギャップを笑うわけ。...










