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「タイ人はどこから来たか?」(マティチョン出版)
- Plaadipbkk
- 2017年7月30日
- 読了時間: 1分

「タイ人はどこから来たか?」
スチット・ウォンテート (マティチョン出版)
図解や写真が多くて楽しい本だが、結局のところ何を言いたいのか、よくわからない本でもある。
石器時代から現在のタイに様々な民族が住んでいたということは、タイ人が中国方面からこの地域に南下してきた新参の民族であることと矛盾しないし、「タイ人はもともとタイにいた」という著者の持論と、それがどう結びつくのかわからない。
先住民族の文化的影響の大きさを言いたいのかもしれないが、それなら「タイ人はもともとタイにいた」などと言ってしまうと、論が混乱するだけではないか。
序文をざっと読むと「これは、苦労して読み通す価値がある本だろうか」という疑問が湧いてくる。ひょっとしたら、この本は、日本で言う「トンデモ本」なのではないか?
著者の論を追おうとせず、筆者が豊富に提供してくれる個々の事例と、写真、図解を楽しむべし。
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