

【再掲】日本保守党代表・百田尚樹の「子宮摘出発言」をタイの新聞が報道!
百田尚樹保守党代表 ※以下、昨年(2024年)11月17日に投稿したものを再掲。今年7月の参院選で日本保守党は2議席を獲得し、百田尚樹も参議院議員になった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ タイの朝日新聞「マティチョン紙」が百田尚樹の女性蔑視発言についてやっと報道した。タイでは初めてだと思う。ちなみに系列紙「カオソット紙」も報じているが、同じ内容だと思うので、こちらはチェックしていない。記事のアドレスは以下。 https://www.matichon.co.th/foreign/news_4900291 一昨日の記事。発言があったのが11月8日、謝罪が10日だから、海外の記事としてはかなり遅い方だろう。百田を一貫して批判している飯山あかりによれば、これまでに20カ国以上が、この発言を記事にしていいる。 以下はAI(ChatGPT)による直訳。一切手直ししていない。 ◇激しい批判を浴びた日本の政治家、25歳以上の女性の結婚禁止・子宮摘出を提案 日本の政治家が、25歳以上の女性の結婚を禁止し、30歳を超えて子供を


今年も「メコンの火の玉」は打ち上がり、人々は熱狂する・・・?、ん、だろうな(ため息)
上は、昨年のメコンの火の玉行事に関するニュース。Amarin TVから。ペートンターン前首相が出席して大々的に、行事の開催を告げていた。火の玉現象を「タイのソフトパワー」として海外に売り出すのだそうだ。 「メコンの火の玉」とは、毎年、雨安居明けの日に、メコン川から火の玉が打ち上がる「怪奇現象」のことだが、自然を相手にしながら、毎年同じ日に行事化されていることが既におかしい。この、自然現象ならぬ「超自然現象」が、ある種の勘違いをきっかけとして、地方観光の目玉とされたことは、以前の投稿で説明しておいた。 ※「タイ的な、あまりにタイ的なメコンの火の玉の真相」 https://plaadipbkk.wixsite.com/plaadipbkk/single-post/mekong-fire-ball 外国から来た余所者としては、何事も深く突っ込まず、表層にパクチーをふりかけて楽しむタイ人気質を、珍しげに眺めているだけでよいのだが、火の玉のカラクリを暴いて左遷されたテレビ関係者や、この問題を追求し続けて、こっぴどく誹謗中傷を受けている反トンデモ系ユーチュー


【再掲】イサーンの集団埋葬地〜「パーチャー (埋葬の森)」
タイ村落部の集団埋葬地「パーチャー」 「埋葬の森」とでも訳すのか。タイ語で ป่าช้า パーチャー。寺の焼き場での火葬が一般化する前、亡骸が埋められていた森のことだ。私の奥さんの話だと、彼女の子供の頃、50年ほど前までは、この森に亡骸を運んで埋めていた。一種の集団埋葬であり、墓標で死者を明示するわけでもなく、埋葬すれば、その後、訪れることもなかったという。日本人の感覚からすると信じがたいことだろうが、生粋のタイ人は祖霊信仰を強く持たないから、そうであったとしても、不思議はない。 タイの葬儀については、火葬した後に、海や川に散骨するローイアンカーンがよく言われるが、奥さんの実家であるこのイサンの村ではそういうことはしない。お骨を骨壷に入れて、お寺か自宅に保管するだけである。しかし、そうするようになったのも、比較的最近のことのようだ。(パーチャーは埋葬地であると共に、そこで遺体を焼くこともあったようだから、火葬して遺骨を寺に預ける習慣は以前からあったのかもしれない) この森は、村から街道に出てすぐの所にある。パーチャーという言葉は知っていたが、こん


【再掲】今週の一枚〜メロン入りかき氷
2017年8月24日に投稿。物価や交換レートは当時のものである。 これは、タイのかき氷、タップティムクロッープ。タップティムは柘榴(またはルピー)、クローップとは噛んだ時のサクサク音の事。赤い柘榴の実のような粒菓(本物の柘榴の実よりは大きめである)を、細かくした氷に入れて食べることから、こういう名前になったんだろう・・・と思う。 高級タイ料理店のデザートとして出てくるときは、白いドクマリの花(ジャスミン)が脇に添えてある。だから赤と白のコントラストが美しい。 屋台で食べる時は、黒豆、干天、白玉、慈姑の実、杏仁豆腐、カボチャ蕎麦、レンコン等々、10数種類の具(トッピングという言うことにする)が用意されてて、選んだ数によって値段が違ってくる。 この日食べたのはショッピングセンターの屋台食堂街で売っているタップティムクロッープ。トッピングを3つ選べて値段は30バーツ(100円)である。これでも、通りの屋台で買うよりは少し高い。 ヤシの実のゼリーとカンテンの他に、テンタイ(แตงไท)を頼んだ。テンタイとは、上の写真にあるライトグリーンの果物


【再掲】軍事クーデタがミャンマー国境の犯罪地帯化に拍車。(USIP報告書)
Shwe Kokko Yatai Ciryのカジノ ※2021年4月26日に投稿した記事を再掲する。 同年4月21日付で発表されたUS Institute for Peace (USIP) のリポート抄訳。この報告書は、軍事クーデター後の混乱が、少数民族ゲリラと中国マフィアの結託を容易にし、ミャンマー国境地帯での違法ビジネス(違法カジノ、オンラインギャンブル、コールセンター詐欺)が制御不能になることを予見していた。 報告書では、仏教徒カレン族の支配地域にある大カジノ特区が主に取り上げられているが、同地域では、10月27日作戦以降、中国政府を刺激しないために、ターゲットを中国人以外にシフトする動きがあるのだという。事実だとすれば、国境での違法ビジネスは、東南アジア各国にとって依然として脅威であり続けることになる。 以下、USIP の報告書。 ~経済と政府の崩壊がミャンマー国境の犯罪集団に新しいチャンスを与えている~ ミャンマーがまた、国際的犯罪集団を引きつける強烈な磁場を持ち始めた。経済は崩壊、法秩序は失われ、混乱が拡大して、合法的なビジネスは殆ど


【再掲】タイ保健ボランティア制度が生まれるまで〜あるエリート官僚の回想(医療雑誌 HFocus のインタビューから)
By Hideki AKIYAMA ※以下の記事は、2021年6月2日に投稿された。タイの保健ボランティアは、コロナ流行の当初、ウィルスの情報提供、手洗い、マスク着用の奨励、検温、感染者の早期把握などに活躍し感染拡大の阻止に貢献した。多くは高齢者からなる、地域に密着したボランティアたちが、地道な努力によってコロナウィルスによる被害を最小限に食い止めたと思われたのだ。WHO、世界保健機關はタイの保健ボランティアを「名もなき草の根のヒーローたち」と称えさえした。 しかし、ウィルスの現実は残酷だった。ミャンマー人労働者が多く住むバンコク南郊の港町からコロナの感染第二波が始まり、その後、新型ウィルスは莫大な被害をタイにもたらすことになる。感染爆発が起こった港町・マハチャイのあるサムットサーコン県は、タイで初めてマスクの不着用に罰金を課した自治体であり、簡易検査を導入して迅速な感染状況の把握に努め、外国人労働者を保健ボランティアに組織する試みを進めていてた。当時、これらの取り組みは「サムットサコーンモデル」と称賛され、コロナ対策の模範とされていただけに衝撃


【再掲】タイの田舎で小さな家を建てる
2025年01月27日(月) 昨年12月始めに作業を開始してから26日目。旧家屋の解体に4日かかっているから、柱立ての儀式(2025年1月6日)をして建築を始めてからは22日目である。この他に土入れして敷地を80センチほど高くするのに3日かかっているが、こちらは、建築を請け負ったグループとは別である。造成してから土が落ち着くのをひと月ほど待ったので建築の開始が翌年にずれ込んだ。 建築をグロスで請け負ってくれた棟梁の話では、遅くともあと半月ほどで完成するという。だとすると、解体、造成に要した日数を除けば、1ヶ月ちょっとで、126平米平屋建ての家が完成するわけで、思っていたよりずいぶんと速い。毎日10人以上の職人が来て熱心に作業してくれるからだが、「モダーンデザイン」という設計を選んだからでもある。工法がシンプルなため工賃が安く、それにしては見栄えもいいので、タイで最近人気のある建築スタイルなのだそうだ。 Facebookには「自分はいかに安く家を建てたか!」を自慢する投稿がよく載っているが、その殆どが、この工法を採用して建てた家だ。それがだい


【再掲】象観光を生み出した一枚の写真
By Hideki AKIYAMA (象センターにかかる「象狩り」の写真 スーリン県タートゥム郡) Elephant Round Up (象狩り)と呼ばれる一枚の写真。半世紀以上前に、「象の村」があるスリン県タートゥム郡で撮影された。スリン市内のティパオーン写真店の店主が、「ある象使いのリーダー」に招かれて撮影したもので、象使い達はみな「パカムの綱」と呼ばれる象狩りに使う縄を携えている。 ※スリン県が発表している文章では「ヘリコプターが不時着した時、象に乗って見に来た住民たちの写真」とあるが、それでは象狩りの用意をして集まっていることと辻褄があわない。 スリン県の象使いは、毎年乾季、カンボジア側にある野生象の生息地に、象のキャラバンを組んで乗り込み、象狩り(野生象の捕獲)を行うのが常だった。彼らは、カンボジアを故地とするクワイ族という少数民族であり、国境が画定される前から、カンボジア領内で象狩りを行ってきた人々である。 その伝統が途切れるのが、写真が撮られたこの時期だ。1953年、カンボジア独立をきっかけに、タイ―カンボジア国境にある遺跡







