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「音読さん」に八木重吉の短詩を朗読させてみた

  • somsak7777
  • 10月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:10月3日

ブリラム県某村の秋空

◇「音読さん」に八木重吉の短詩「白い雲」を朗読させてみた

 

今度は「音読さん」という音声変換ソフトに、八木重吉の「白い雲」という短詩を朗読させてみた。

 

この詩は、中学の国語の授業で読まされて好きになり、今でも覚えている。「学校の勉強など大人になったら役にたたない」という決まり文句があるけれども、この年になって思い出す文学作品は、だいたい教科書で習ったものである。自分のような教養に乏しい人間にとっては、学校で習った作物の、自分の中の「文化」に占める比重は大きいのである。

 

「音読さん」は、登録すれば、5000字まで無料で読み上げてくれる簡易朗読ソフト。声のヴァリエーションは10くらいあるが、機能はシンプルなものしかない。

 

素人っぽいが、自然な感じの女性の声は気に入ったが、イントネーションを調整できなかったのが心残り。「りんりんとかなしい」の「悲しい」の抑揚が、「私は悲しい」という時の会話の抑揚になっている。詩の読み上げとしては、「かなしー」と平板に低いイントネーションで読むのが趣味なのだが、修正できなかった。

 

詩の表記そのままに句読点なしで行替え入力すると、間を空けずに読み上げてしまう。また、ひらがなで書いている箇所は漢字に直すと(おそらくAIの判断に貢献するのだろう)イントネーションが正確に訂正される場合がある。この辺りが注意点。

 

どうしてこういうことに拘っているかというと、自分が歳をとるにつれて、娯楽、気晴らしの重点が、「読む、見る」から「聞く」に移っていく予感があるから。著作権フリーの作品を集めて電子書籍化し、無料で公開してくれている「青空文庫」というサイトがあるが、そういうサイトも目が悪くなったら利用できない。

 

※「青空文庫のこと〜タブレット一個で文化的生活は可能か?」

 

オーディオブック化が進むといいな、と思っているわけだが、あまり稚拙な読み上げだと、やはり、作品に入っていきにくいのである。だから、AIの進化による朗読ソフトのレベルアップが、どこまで進んだかを知りたがっているわけだ。


追記 今度は男性の声で朗読させてみた。こちらの方が、イントネーションに関しては、あらが少ないようだ。アナウンサーAという名前の音声。




追記2


完成版。なおき、というボイスを選んで、音程を低く設定すると、格段によくなった。ほぼ、本職のナレーターと遜色がないと言っていいのではないか?




<了>

 

参考

「音読さん」のサイト

 

 


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