【再掲】◇映画「シンドラーのリスト」の感想文
- somsak7777
- 2024年12月4日
- 読了時間: 2分

初めて見た。名作。
「戦犯国家ドイツに免罪符を与える映画」とかなんとかいう人がいるかもしれないが、ドイツ人だって、ああいう作りにしないと、ホロコーストの映画なんか見る気がしないだろう。良心的で魅力的なヒーローに感情移入することによって、自国のあれほどの恥ずべき歴史を、最後まで見通すことができるし、若い世代にロールモデルを提示することもできるのだ。
ただただ、悲惨かつ卑劣、醜悪な歴史の現実を描く映画は、拒否反応を呼び起こして、おそらくネオナチを生み出すことの方に寄与するだろうし、劇映画ではなくドキュメンタリーでやることだと思う。
エピローグに、シンドラーによって現実に収容所を生き延び人たちが、映画でその役を演じた俳優とともに、シンドラーの墓に石を捧げるのだが、最後に花を置いて、墓の前に佇むロングショットの人は、主役の男優だろうか。名前、忘れたが、良い演技でした。(最近、The Naked Gun のリメイクで主役を演じているのを見て驚いた。晩節を汚さないでほしい)
ちなみに、この映画を見る前に見たナチスのドキュメンタリーによると、ポーランド侵略の前に、ナチスが、ポーランド軍のラジオ局襲撃を偽装する謀略(グライビィッツ事件)をやるのだが、この時、偽ポーランド兵の死体に着せられた軍服は、シンドラーが調達したものだそうだ。ナチス版、柳条湖事件である。これは「陰謀論」ではなく、ニュールンベルグ裁判で、実行犯のSS将校が証言している有名な史実である。ナチスといい、戦前の帝国陸軍といい、今のロシアといい、侵略国がやること、主張することは変わらないということか。
また、シンドラーは、そういう役目を任されるくらい、上層部の信頼の厚いナチス党員だったわけである。考えてみると、日本のシンドラー、杉原千畝だって大日本帝国の高級外務官僚だったわけで、あの時代、そういう立場にいなければ、人助けもできなかったということだろう。
敢えて、シンドラーのことは調べないが、エピローグのキャプションによれば、戦後、結婚にも事業にも失敗し、不遇な人生を送った人のようだ。ここは素直に、人生のある時期、並々ならぬ良心の輝きを発することで、歴史に名を残すことになった人物として、記憶に止めておくことにしよう。
ではでは












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