top of page

映画感想文〜「二十四の瞳」(1954年) 

  • somsak7777
  • 2025年12月30日
  • 読了時間: 2分

※2020年7月4日にある映画サイトに投稿


「二十四の瞳」(1954年) タネアカシあり


この映画、終戦直後に作られたと思い込んでいたが、公開は1954年、あの「七人の侍」と同じ年である。キネマ旬報社の邦画部門では「二十四の瞳」がベストワン、「七人の侍」がなんと確か三位か四位だという・・・。たいへんな時代があったものだ。


初めて見たときは、大石先生があまりにも無力なことにイラつきましたね。結局、生徒と一緒に泣いて、家で旦那相手に愚痴ることくらいしか出来ないのですな。戦争を止めることはおろか、生徒の人生にいかなる肯定的変化も与えることができない。


今では、そういう偉そうなことを言う気は失せ、人生、こんなふうに親身になってくれる人がいれば、それで十分ではないかと。いくつもの場面で涙が出たが、やはり、ラストの同窓会。この高名なラストシーンに泣かない人はいないだろう。


「二十四の瞳」は小学唱歌でつづる、一種の音楽映画でもありますね。いろんな唱歌をじっくりと聞かせてくれる。大石先生と子供たちが入り江を舟で渡るシーンなど、ある唱歌をフルコーラス歌わせていたと思う(「青葉の笛」だったか?)冗長と思われるほどだが、木下監督の意図は明らかで、歌を聞きながら我々は・・・、というか、当時の日本人は、様々なことを思い出し考えたのである。


しかし、それだけに、唱歌を通じてかろうじて戦前とつながっていた我々の世代(もうそろそろ還暦という年齢ですね)が退場すれば、この映画は急速に訴求力を失うのではないかという気もいたしました。若い人たちには、歌の場面は退屈なのではないか。


ではでは

コメント


カテゴリー
bottom of page