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【再掲】万葉を歌ってみた!〜田子の浦に・・・他

  • somsak7777
  • 2月1日
  • 読了時間: 3分

1. 田子の浦に・・・



田子の浦ゆ うちいでてみれば 真白にそ 

 富士の高嶺に 雪は降りける( 山部赤人)


この歌、百人一首のバージョンと混同して、ずっと「田子の浦に」と間違って憶えていた。訂正して出そうとも思ったが、どうしてもしっくりこないので、「田子の浦に」でそのまま歌わせてしまった。古典好きの方には我慢がならないかもしれないが、基本的に私の自己満足のためにやってることなのでご容赦願いたい。


※百人一首のバージョンは以下、


田子の浦に うち出いでて見れば白妙の 

 富士の高嶺に 雪は降りつつ


メロディは、中世の讃美歌、グレゴリオ聖歌の「あわれみの讃歌」から持ってきた。これも中世音楽の歴史を書いた例のゾッキ本に短い楽譜があったので、それをそのまま使った。この本のお世話になるのはこれで3回目だ。


「あわれみの讃歌」(Kylie Eleison)は、教会で歌われるミサの曲、というか chant 、皆で唱和するお祈りのことである。



 富士山の空撮は、フリー写真サイト、Pixabayより。



2. 笹の葉は・・・



笹の葉はみ山もさやにさやげども

 我は妹思ふ別れ来ぬれば(柿本人麻呂)


万葉集をよく知らないが、昔、犬養孝先生が「万葉秀歌」という本でこの歌を解説し、上の句のサ行の繰り返しで、別れてきた恋人を思う切迫した気持ちが伝わってくる・・・と書いていたことが印象に残っている。初歩的な読み方なんだろうが、なるほど和歌というのはそういう風に読むのか、と感心したものだ。


サムネはフリー写真サイト Pixabay から。動画内部のビデオ映像は、かみさんの田舎でたまたま撮影していた、タイ国ブリラム県の笹の葉が風で揺れる映像である。 Hi8 で撮影。



3. あなみにく・・・



あなみにく賢(さかしら)をすと酒のまぬ

 人をよく見ば猿にかも似ん (大伴旅人)


ここで私も一首、


「俺の酒が飲めんのか!」とからむTabitoさん  

  酒は静かに飲むべかりけり


これは酒飲みのかってな理屈だろう。そういう人が万葉の時代にもいたということが面白い。大伴旅人には、「白玉の歯にしみとおる秋の日の・・・」云々という名歌がある。「なら、下戸に絡んだりせず、渋く飲めよ」と言いたくなった(笑)


写真はこれも、Pixabayから。



4. 防人に・・・



防人に行くは誰が背と問ふ人を

 見るが羨しさ物思ひもせず (詠み人知らず)


夫を戦争に送り出す女の人の怨念を込めて、少しおどろおどろしく作ってみた。この読み人知らずの和歌を読むと、千数百年前の万葉日本人も、今の日本人も、感じ方はあんまり変わらないのだなあ、とつくづく思う。


最後になるが、自分は、宮中の歌会などで詠われる、あの間延びした朗詠の仕方が嫌いなので、かってに和歌を歌にしてみた。自分としては、こちらの方がしっくりくる。本当は、子供の頃、百人一首で遊んだ時のように、軽くふしをつけてサッさと読む、あの親戚のお姉さんの読みかたが一番好きなのだが。


動画映像はやはり Hi8 。かみさんの実家の庭に釣ったハンモックに寝そべりながら撮影したものだ。


<了>



参考・使用ソフト


Sinsy 

 

ぼーか郎 

 

楽譜制作ソフト 



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