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今日の一句〜「赤道祭」「嫁選び」

  • somsak7777
  • 6月3日
  • 読了時間: 4分

更新日:5 日前



高浜虚子の「熱帯季題」から。二つ作れなくてスキップしたことを忘れていた。「赤道祭(せきどうさい)」と「嫁選び」。無理やり作ってみた。



▪️赤道祭


まず、虚子編纂の昭和15年版歳時記に載った例句から。


選ばれし赤道祭の女王かな 晴峰


ミスコンみたいなイメージだが、これは赤道祭が何なのかわからないと、何のことか分からない。ChatGPTに聞いてみた。


私:赤道祭 について教えてください。


ChatGPT:赤道祭(せきどうさい)は、船が赤道を通過するときに船内で行われる伝統的な儀式・祝祭です。もともとは帆船時代の船乗りたちの習慣で、赤道付近の無風地帯を無事に越えられるよう海の神に祈願したことに由来するとされています。


日本の辞書では単純に「船舶が赤道を通過するときに船中で行われる祭り」と説明されています。


どんなことをするのか


伝統的な赤道祭では、

  • 海神ネプチューン(日本海軍では龍王や海神役)

  • 赤道初通過の乗組員

  • 仮装した乗組員たち


・・・・・・・以下省略


元々、米英の海軍や商船の習慣であり、新米セーラーの通過儀礼の意味があるらしい。だから、最近では「赤道通過証明書」を出す船もあるんだそうだ。船員として一人前になったという証明なのだろう。


イメージがわかないので頭で作る。


赤飯の湯気の香りや赤道祭 万斛


日本の船で執り行うおめでたい儀式なら赤飯だろう・・・という単純、月並みな発想。夏井先生の採点なら50点くらいか。しかし、俳句は作るということに意味があるのだ。作る過程で色々考えるのがアルツ防止となるし、楽しい。


ChatGPTによれば、旧海軍は、航海の安全を祈願して酒やビールを海に投じることもあったという。赤道付近は無風であり(赤道収束帯)、時折スコールもあって、帆船で航海していた時代は危険地帯だったのだそうだ。安全航行の祈願として、


蒼海へ麦酒吸い込まれ赤道祭 万斛


これは字数を合わせるために麦酒=ビールをビルと読ませる。夏目漱石の小説にボーイをボイと読ませていた例がある(と思う)から、そういう読み方も可能だろう。可能じゃないか。


もう一句は牧歌的に・・・


まんまるの海傾きて赤道祭 では太



◼️嫁選び


まずは例句、


菩提樹に隈なき月や嫁選び 梅女


これもけっこう頭で作った句ではないか。でも、気持ちの良い情景ではある。タイで満月の夜といえば仏日だが、タイの習慣を読んでいるとは限らない。


自分は、アカ族の歌垣くらいしか思い浮かばないのだが、具体的な情景が出てこない。ネットで調べてみても、ブランコが出てくる観光用の動画ばかりで句になりくい。確か、亡きソムサクさんがベトナムに応援に行って、ベトナムのアカ族が行う歌垣のドキュメンタリーを作ったと思うが、番組を見ていないのである。


ということで、発想は卑俗に傾き、以下の句。アカ族の歌垣が乱交的要素を含むかわからないが、なんとなくそういう先入観がある。手に手を取り合って森に分け入ってく・・・みたいな。そこから「犬を食って精力をつける」という下品な想像力が働いてしまった。イコーはアカ族の蔑称。もしかしたら蔑称かもしれない。


犬肉を食ってイコーの嫁選び では太

とりあえず野合する夜の嫁選び では太


アカ族が犬を食べる習慣はこの目で見た。北タイのアカ族の村に行った時、檻に改造したピックアップトラックの荷台に、犬を満載して売りに来ていた。今いる村では、音楽をかけてアイスクリームを売りにくるが、そういう感じである。


犬肉が性的ポテンツを高めるというのは俗説だろう。中国の朝鮮族自治区で犬肉の鍋を食べたが、臭みを消すために大量に香草を入れるので、むしろ、薬草っぽい匂いのする香菜の方に精力増強効果があるのではないかと思う。


アカ族が性的効能を求めて犬肉を食べるのかどうか知らないし、現在でも食べているのかどうかも知らない。現代「熱帯季題」俳句の掉尾を飾るのは、あらゆる面でいい加減な、地に足のつかない句となった。


お粗末でした、ではでは。


<了>

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