ジョン・フォードの「ギデオンの一日」(映画感想文、批評ではない、念の為)
- somsak7777
- 2025年12月29日
- 読了時間: 2分
◇ギデオンの一日(1958年)
※タネアカシ少しあり でも鑑賞に問題はないかも

YouTube に上がっていたので見てみた。なかなかいい映画ですな。西部劇の巨匠・ジョン・フォードが、スコットランドヤードの警視ギデオンの、公私にわたって多忙な一日を、悠揚迫らぬペースでユーモラスに描いている。
想像したようなリアルな警察映画では無いのだが、次々と発生する事件を淡々と処理していく、典型的英国紳士のギデオンが、時々、感情を爆発させる、それが、ごく控えめに感動的である。
※以下、スポイラーアラート。
精神病者に娘を殺される母親のエピソードには涙が出た。あの母親役の女優の優れた演技は、我々の周囲にいる人の良い中年女性の誰かを想起させる力があった。(私が思い浮かべたのは、自分の奥さん) だから、自らの善意が最愛の娘を殺す結果になった彼女の悲嘆が胸に迫るのである。
結局のところ、作り物にすぎない俳優の演技が、時に我々の心を打つのは、我々が現実に触れ合った人たちの何かを想起させるからだろう。少なくとも、リアリズムの演技においては、そう言えると思う。
ラストも良い。受難続きのギデオンの一日の終わりに、ちょっとした贈り物が彼に与えれるのだが・・・これが、なかなか良い味のエンディング
採点 9/10
しかし、「腐ったトマト」でこの映画の評価を見てみたら、なんとレビューが2つしかなかった。アメリカでは、ジョン・フォードは忘れられた存在なのではないか。
ではでは
追記 この文章、6年前(2019年9月12日)に書いたのだが、「受難続きのギデオンの一日の終わりに、ちょっとした贈り物が彼に与えられる」・・・その贈り物が何だったのか、完全に忘れてしまっている。自分の記憶力の悪さに驚くが、これは、また、もう一回、この映画を楽しむことができるということでもあるわけだ。












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