青空文庫に朗読バージョンがあった
- somsak7777
- 11月10日
- 読了時間: 2分

「最低限の文化的生活」を模索する底辺ニーズに敏感な「青空文庫」が、文庫のオーディオブック化にも取り組んでいた。(「文化的生活」「底辺ニーズ」云々は私の勝手な思い込みなのだが、結果としてそういう役割を果たすのだ)音声化された作品は現在までに1390タイトル。いくつか聞いた限りでは、プロの朗読である。短い時間で読み切れる、短編小説、エッセイ作品を、主に選んでいるようだ。
YouTubeでの配信サイトもある。
例えば、
朗読の福井慎二さんという方は、スポーツ実況なども担当したNHKの名物アナウンサーで、現在69歳。小泉八雲作品など、20数作品を朗読している。一聞して、昔のニュースフィルムのナレーションを思わせる、正統派アナウインサーの朗読である。自分の場合、黙読するときの頭の中の声を、リアル世界の声に代読してもらいたいだけなので、やたらに感情を込められるより、こう言う無機質な朗読の方がいい。「仁義なき戦い」のナレーションを思い出した。
間違いなくボランティアだろうが、アナウンサーとしては、ネット上に自分の声が、半永久的に残るわけだし、古典なら需要も確実にあるのだから、引退後の仕事としてはやりがいがあるのではないか?福井さんについては以下、
要するに「こう言う方々が朗読ボランティアに参加している」ということを言いたいのだ。
ホームページに「スクリーンリーダーに対応云々」とあるのは、ルビを外したということだろう。青空文庫の本サイトでもスピーチ機能は使えるのだが、難読漢字の上にルビが降ってあるので、リーダーアプリが漢字とルビと2回読み上げてしまって煩わしいのである。電子書籍化のための文字起こしは既に済んでいて、ルビを外すだけで対応できるのだから、これからはAIも利用して、どんどんオーディオブック化を進めてほしい。
以下が青空文庫本サイト。パブリックドメイン入りした作品だけを取り上げているのだが、今年11月2日現在で17,753作品が電子書籍化されている。
<了>
参考 「【再掲】「青空文庫」のこと〜タブレット一個で文化的生活は可能か?」













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