SAKIMORI-A Short Poem from the the Manyōshū, Japan’s oldest poetry anthology
- somsak7777
- 6月20日
- 読了時間: 2分
更新日:6月23日
防人に行くは誰が背と問ふ人を
見るが羨しさ物思ひもせず
“Whose husband goes west as a guard?”
I watch them ask—
and I envy them,
so untouched by sorrow.
This poignant poem from the Manyōshū, Japan’s oldest poetry anthology, reflects a woman’s quiet anguish as she watches others ask, “Whose husband goes south as a guard?”—unaware that her own husband is being sent away.
It speaks to a timeless human truth: how easily people can be indifferent to the suffering of others. Though written over a thousand years ago, its emotional undercurrents still resonate today.
English translation prepared with the assistance of ChatGPT.
英訳、解説はChatGPT
歌の解釈に関して、優秀なAIには珍しく、完全にピンボケな読みをしていた。現代語訳を教えてもそうだったのだから、GPT氏の「脳髄の盲点」に入ったと言うしかない。「脳髄の盲点」というのは、江戸川乱歩の短編の題名で、自分はこの「脳髄の盲点」が非常に多い人間なので、この言葉が気に入っている。だから、今回の間抜けぶりで、なんだが、AIに親近感をもった。
この短歌は、すごく現代にも通じる内容で、「人間は、基本的に、他人のことなどどうでも良いのだな・・・万葉の昔から」と思ってしまった。「読み人知らず」の女性も、おそらく、そんなことは百も承知なのだろうが、恨み言を歌にせずにはいられなかったのだ。あるいは、同情してくれていると思っていた近しい人が、呑気にそんなことを言い合っているのを見て、ショックを受けたのかもしれない。
背景映像は20年くらい前に撮った。カメラはHi8だったと思う。今はもう取り壊した旧家の前庭で、ハンモックに寝そべりながら、庭にあった竹藪がさーさーと揺れるのをなんの気無く撮影した。ビールを飲んで、いい気分だったからだ。素材はどっかに行ってしまったので、You Tube にある自分の投稿から動画をダウンロードし、つけてあった日本語字幕に黒塗りの枕を被せて、その上に、英訳テロップを載せていった。黒い帯が少し目障りだが、自分にとっては懐かしい映像なので、残しておきたかったのだ。
女の人の一千年の怨念が籠った和歌のようだから、不気味な感じに作ってみた。防人というのは、当時、呪われた言葉だったのである・・・と思う・・・多分(笑)だから、「Sakimori」を妙な和音にして、呪文のように何度も唱えさせてみた。
現代なら、「Sakimori」は差し詰め「Jieitai」といったところか。反戦を言っているのではない。反戦はもちろんだが、日々恩恵を受けながら、屠殺者を嫌い排除したがる類の、手前勝手な差別意識がいやなのだ。現代の Sakimori はその点が気の毒だなあ、と思う。うーん、でも、まあ、最近はそうでもないか!
<了>








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