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Blue Moon(ブルームーン)〜ChatGPTの英訳テロップ入り、短歌の翻訳、解説文までお世話になる。

  • somsak7777
  • 6月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月12日



ブルームーン

ビリーホリデイが歌いしは

孤独の人のひとり見る夢


Blue Moon —

What Billie Holiday sang

was a dream dreamt by the loneliness


沖縄のバンドBeginが好きなので、琉球音階(ニロ抜き音階)で歌を作ってみようと思い立ち、これを作った。実際、ドから初めてド、ミ、ファ、ソ、シ、ドと弾いていくと、あの沖縄音楽独特の揺蕩うような感じが出てくるだから、音階というのは本当に不思議だ。この曲なども、音階を上ったり、下がったりしているだけで、特に、作曲というほどのことはしていない。


歌詞の方は、ジャズのスタンダート、Blue Moon を聞いていて、あのロマンチックな名曲が、どうしても、恋愛成就の曲だとは思えなかったのが発端。「失恋ばかりしている孤立した男、もしくは女の夢物語、妄想だろう」と思ったわけだ。その設定をベースに、沖縄、南国の海、満月、波、魚釣り、岬、などなど、月並みなイメージをくっつけた。


本家 Blue Moon に関する私の直感は、「当たらずといえども遠からず」といったところのようだ。この歌を作詞したロレンツ・ハートは、自分の肉体にコンプレックス持ち(非常な短躯だった)、同性愛が絶対的タブーだった時代に同性愛者だった。「自分は人から愛されない」という自分に対する否定的確信を生涯持ち続けた人だった。


ロジャース&ハートのドキュメンタリーを何本か見ると、名曲 Blue Moon は、度重なる歌詞の書き換えを経て、何作目かの映画の挿入歌としてようやくヒットした曲だったようだ。ハートが最初につけた歌詞は、恋愛や異性に対する幻滅を皮肉っぽく歌っていたという。


大衆に受ける歌詞を書くようプロデュサーから指示を受けて、辿り着いたのがあの歌詞であり、ハートと親しかった女性(確か相棒の作曲者リチャード・ロジャースの娘さん)が、「ハートはあの歌詞を、Tongue in the cheek、 イタズラ心から、現実離れしたロマンチックな歌詞に仕上げたのだろう」と述べていたと思う。


いつものように英訳はChatGPT。YouTubeの英語紹介文もChatGPTに書いてもらった。相変わらず、なかなかの手際である。


Blue Moon –


A Simple Song of Dreams and Longing This is an original lullaby-like song, set to a melody using the Ryukyuan scale.


It tells the story of a boy drifting alone on the sea under a full moon, hoping to send a gift, a word, or a gentle song to a girl sleeping beyond the cape.


Inspired by the classic “Blue Moon,” this version reflects a quiet kind of loneliness—something soft, wistful, and dreamlike, touched by unreachable first love.


A song for those who dream quietly, under the blue moon.


おまけ。デュエットバージョン。



記憶がおやふやだが、これは、通常の3度の音を重ねていく和音ではなく、作曲ソフトで機械的に3度上(下?)に移調させて、それをそのまま重ねて作ったと思う。楽譜でいちいち書いていくのが面倒だったからだが、結果として、こういう妙な雰囲気の和声となった。


<了>


参考 ビリー・ホリディの 'Blue Moon'



出張で東京に戻った時、赤坂のカプセルホテルの暗闇の中で、よくこの歌のこのバージョンを聞いていた。ロマンチックな歌詞を額面通り受け取れなかったのは、視聴環境のせいだったかもしれない(笑)また、歌っていたのが、フランク・シナトラやトニー・ベネットだったら印象は変わっていただろう。女性ジャズボーカルのベストCDを買ったら、偶然、ビリー・ホリディのBlue Moonが入っていたのだ。

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