

唱歌「お父さんが死んだ」
君がため金の器で供えても お米が空し食べるでもなし 短調の歌を初めて作ろうとして、こういう非常に暗い歌になってしまった。短調、悲しい、お葬式と単純な連想であるが、詞の内容はほぼ実体験に基づいている。 伴奏はシンプルなものだが(というかシンプルなものしかできないのだが)、ちょ...


好きな写真(Pixabayから) 歌「はるかな昔」
昨日、飯なに食ったとか、そんな最近のこと覚えててたまるかい!昔のことも忘れるけど(笑) ここで、一首、 年取れば昔のことも忘れてく さっき喰らいしスイカの旨さよ 写真は次ののサイトから、https://pixabay.com/en/ 音楽は例によって自作である。...


連作唱歌「子供の情景」~⑬「ぼくの寝床」
13.僕の寝床 ここでなら僕は王様の気分だぞと いいにおいのする毛布で眠る いいでしょう。このブユイヤールの絵。絵画というよりイラストみたいだな。美術館で一目見て気に入った。 私は、「気持ちよさそうな寝床だなあ」と思ったのだが、ちょっと検索してみると、とうやら病気の子供を...


連作唱歌「子供の情景」~⑫「夢」
12.夢 喧噪のカフェでひとり見る夢は 母さんの日傘 睡蓮の夏 マネとモネをよく混同するので、あのパラソルを差した母親と幼な子の絵や「睡蓮」もマネかと思っていた。実際はモネ。この女給さんの絵はマネだから、上の短歌のイメージは、マネモネの混合物ということになる。...


連作唱歌「子供の情景」~⑪「働く子供」
11. 働く子供 石炭の匂う駅舎の人込みで 吐く息白し働く子供 この、煤ぼけたような暗い絵を見ると、どうしても、共産主義少年団、旧ソビエトみたいな印象を持っちゃうのですな。おそらくフランスの駅前の情景なんだろうけど。駅じゃないのかもしれんが、なんかそういう風に見える。...


連作唱歌「子供の情景」~⑩「いつかは出会うの」
10.いつかは出会うの 猫を抱く少女に浮かぶほほ笑みは おばはん(注)のより美しきかな (注)モナリザのこと モナリザって全然きれいだと思えない。女装した男じゃないかとまで思っちゃう(笑) そこへいくと、このルノアールの「猫を抱く少女」は間然するところなく美しい。「夢見が...


連作唱歌「子供の情景」~⑨「貞子さん」
9.貞子さん 幽霊が映っているとおどしても 怖がらぬ年になっちまったな 「貞子さん」の写真は、オルセー美術館の時計台の裏にある印象派の部屋で撮影。もともと、シューマンの子供の情景に印象派の絵をつけてみよう・・・などど考えたのは、この美術館訪問がきっかけでした。ま、見学その...