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連作唱歌「子供の情景」~⑩「いつかは出会うの」

  • Plaadipbkk
  • 2017年9月26日
  • 読了時間: 2分

10.いつかは出会うの

猫を抱く少女に浮かぶほほ笑みは  おばはん(注)のより美しきかな

(注)モナリザのこと

モナリザって全然きれいだと思えない。女装した男じゃないかとまで思っちゃう(笑) そこへいくと、このルノアールの「猫を抱く少女」は間然するところなく美しい。「夢見がちな少女」みたいなイメージの代表選手ではないかと・・・。「猫とあそぼ」のお転婆な幼女が、成長するとこうなる。猫も少女の腕の中で幸せそうだ。「幸せそうな猫」の代表選手でしょう(笑)

ちょっと古風な「深窓の令嬢」みたいなイメージを歌詞にしてみた。鏡の前に座って、毎晩、いろんなことを夢見ている少女。もともと、この絵をつけたシューマンの小曲の題が「見知らぬ国とその人々について」だから、異国へ旅をして理想の人と出会うことを夢想していることにした。

一番はアンリ・ルソーの変な庭の絵、2番は同じ作者の「眠るジブシー女」が頭にあった。3番は、白雪姫とか眠りの森の美女。ルソーの絵、特に、ジプシー女とライオンの絵は、子供の頃、美術の教科書で見たときから好きだった。

3番は、「氷のお城で眠っている」自分のところにホワイトナイトが来て目を覚まさせてくれるのか、あるいは、自分が「眠っている王子さま」にキスをして眠りから覚まさせるのか、どちらともとれるような歌詞にした。作った人間もどっちかわからない(笑)私の好みとしては前者の解釈である。

世間話的解題 その十

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