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Sweet Su-Chan (可愛いスーちゃん)〜永遠に生きるらしいAIに、AfterLifeの歌を英訳させてみた!

  • somsak7777
  • 6月18日
  • 読了時間: 5分

ここで一首、


愛蘭の老兵がする鼻歌は

日本の国の唱歌に似たり


The hum of an old Irish soldier,

surprisingly,

Sounds like kids songs

of my days


日向にて憩う風なき冬の日よ

セーターなしで焼き芋を食う


O, what a fine windless winter day!

Roasted sweet potato—

I eat the Yakiimo without a sweater.


Sweet Su-chan — A Poignant Journey Between Worlds This song tells the delicate and haunting story of a soul crossing the boundary between life and death. From walking through endless silver grass fields beyond the Sanzu River, to soaring the skies as a crow, and finally being awakened by the gentle voice of “Su-chan,” the narrative captures the fragile line between forgetting and remembering, despair and hope.


With vivid imagery and tender emotion, the lyrics explore themes of afterlife, transformation, and the yearning to return to the warmth of a loved one. The melody and words together create a dreamlike atmosphere, inviting listeners to reflect on life’s fleeting beauty and the power of connection.


Thank you for listening to this heartfelt tribute — may it touch your heart as deeply as it has mine. Translation and commentary by ChatGPT


以上、ChatGPTによる翻訳と解説。聞いた風なことを書いているが、「死」というわけのわからないものに対する人間の感情・・・これはAIには理解できないだろう。だが、ネット上に、このテーマに関する言説はたくさん散らばっているから、それらしいことを書くことはできるのだ。


しかし、考えてみると、人間がこういう感情を文章にする時にも、AIと同じようなことをしているわけで、我々は、その文章を人間が書いていると思っているから、「そうそう、あの感じね、ふむふむ、わかるわかる」と、一定の感情を文章の背後に措定しているのである。


ある文章をAIが書いていると知らなければ、その文章に対しても、同じように「相手の心情を思いやり」、同じように相手に「共感する」することになるだろう。AIに人間の感情がわからないように、我々も、他人の感情は、本当にはわからないわけで、ただ、類推する材料が自分の中にあるというだけなのだ。


歌詞が聞き取りにくいかもしれないので、日本語の歌詞をここに載せておく。



可愛いスーちゃん


①阿伝、三途の川を渡る


三途の川を渡ったオレは

芒の原を歩きに歩く


悲しくもないし苦しくもない

芒の原をただただ歩く


これがあの世と言うのなら

人が言うほど悪くない


これがあの世と言うのなら

逝ってしまうも悪くない



②阿伝、鴉となり空を舞う


橙色の西陽を浴びて

せせらぎのよな風に吹かれ


無心に歩く裸のオレは

ふいに翼が羽ばたくを見た


おれの両手が風をはらみ

大空高く舞い上がる


喉も裂けよとカアと鳴いて

鴉のオレが空を舞う



③阿伝、人の言葉を忘れ狼狽える


万丈の山眼下に納め

千尋の谷悠々飛んで


うぅとり暮らすオレはいつしか

人の言葉がわからなくなり


群青色の空の中

オレの正気が溶けていく


オレは人でなくなるのか?

これで逝ってしまうのか?



④阿伝、スーちゃんの声で我にかえる


真っ暗闇の獣(けもの)が原で

誰かの声がオレを呼んでる


雨音のように優しく響く

可愛いすスーちゃん あの娘の声


オレは無明の闇からさめ

心の中で叫んでる


可愛いあの娘にまた会うまで

逝ってしまうは早すぎる



⑤阿伝、この世に戻り後悔する


死人の穴で目覚めたオレは

ムカムカさせる匂いを嗅いだ


ちぎれて飛んだオレの手足に

幾十万の羽虫がたかり


死肉に酔った黒いアゲハが

花に嵐と舞い狂う


これがこの世と言うのなら

帰ってきても甲斐がない



⑥阿伝、病床で幻覚を見る


まっさらさらのシーツの匂い

鉄瓶のお湯シューシュー鳴いて


瞑った瞼に木漏れ日揺れて

冬の日向で眠ってるよう


あの子の声が聞こえてきた

お昼のご飯の時間よと


かわいあの娘の白い影が

オレの体を通ってく



阿田が主人公の名前。阿伝の方が字面が良いので、今回、変更することにする。この名前は「阿Q正伝」から思いついたので意味的にもその方が良いのだ。


Afterlifeで薄の原を無心に歩く歌詞は、臨死体験をした女の先生から子供のころ聞いた話しから。この人は風呂で滑って頭を打ち、生死の境を彷徨ったのだが、呆然と歩いていたら、お母さんの声がして生の側に引き戻されたという。・・・あの、臨死体験によくあるパターンである。


人間がカラスになるのは、中国明代の怪談奇談集「聊斎志異」にそういう話しがあった。科挙に落第して落胆している男が洞庭湖のほとりに座っていると、いつの間にか、辺りを飛んでいるカラスに混じって自分も飛び回っている。そして、気立の良いカラスの伴侶を見つけて幸せに暮らすのだが・・・、というようなお話しだった。子供の頃読んで「良いなあ」と思ったものだが、いつの間にか自分が同じような境遇になっている(笑)「邯鄲の夢」っぽいオチがあったような気がするが、忘れてしまった。


7、8年前に作ったこの連作唱歌に、今回、ChatGPTによる英訳をつけたのだが、英訳したことに特に意味はなく、FinalCutPro の操作を忘れないための練習素材として利用したのである。特に、テロップ入れ。YouTube 編集の大部分の労力は、ここに費やされているような気がする。あと、AI、ChatGPTにこの種の翻訳がどこまでできるのか、興味があった。結論としては、対話を重ねて指導する必要はあるが、「かなりできる」という印象である。


メロディの方は、アイルランド人の初老の男が鼻歌を歌っている(YouTubeにアップされていたのだ)、そのメロディを一部使った。前半の繰り返しの部分がそうである。後半のサビの部分は、自分で作った。その人は、新しく入居したらしいタウンハウスにモップがけをしながら、ふんふんと歌っていたのである。「マンダレーからきたあの娘に、愛情もお金も注ぎ込んだのに、あの娘は自分から逃げてしまった」・・・みたいな内容だった。おそらく本人の実体験だろう。


最後の6番だけ、転調して長調の明るいメロディにした。バックグラウンドの写真に、ああいう、キレイグロテスクなお花の写真を使って、ちょっと気持ち悪い感じにしたが、少しは、伝わっているだろうか?


言い忘れた。題名の「可愛いスーちゃん」は、一昔前、けっこう有名だった同名の兵隊哀歌から借用した。「可愛いスーちゃんと泣き別れ」というあれ、三木のり平が、桃屋の「ご飯ですよ」の宣伝で替え歌にしていたアレである。そんなつもりは全然なかったのだが、この歌が、自分の投稿にしてはアクセス数が多いのは、間違えて本家の「可愛いスーちゃん」を聞きにくる高齢の方が、一定数おられるからかもしれない。


いやー、すいません。以下が本物の「可愛いスーちゃん」



<了>

 
 
 

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