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不定期テレビ日記(2025年12月③)〜停戦成立!タイのパーフェクトゲームか・・・な?

  • somsak7777
  • 2025年12月28日
  • 読了時間: 33分

更新日:2025年12月30日



2025年12月20日(土)


<カンボジア軍、トンネル陣地で持ち堪える>


昨日は、全く砲声を意識せずに暮らした。スリンのタークワイ遺跡周辺(350高地)付近ではまだ激戦が続いていたよう。カンボジア側は、同高地から遺跡に向けてトンネル網を張り巡らしていて、これが、空爆が効を奏しにくい理由のようだ。ここでもベトナム戦争の亡霊が出てきた。カンボジアが遺跡を軍事目的で使っているのは事実のようだ。


しかし、カンボジア軍は応援部隊が陣地に入れず、補給も寸断されて食料と水が不足しているようだから、この高地の陥落も時間の問題ではないか。そういえば、カンボジア兵が食糧を求めて投降してきたことがニュースになっていた。村人から食事をもらい、病院で治療を受けたという。スリンのカンボジア国境はクメール系タイ人が多いので、こういう同情的な対応になるのだろう。


しかし、彼らの帰属意識がどちらにあるかというと、これははっきりとタイにあるのである。自分の住んでいるタンボンもクメール系がマジョリティなので、はっきりとそれは言える。イサン系住民との軋轢など全くない。


今、タンボン委員会選挙が行われていて、毎日、スピーカーから歌を流して、牧歌的な選挙運動をやっている。委員長に立候補しているのはどちらもクメール系、カミさんの伯父さんが一方のチームの秘書長として立候補している(委員長、副委員長2人、秘書長1人のチームで立候補するのである)イサン系の伯父がクメール系の風下に立っている形だが、そこに不満を感じている様子はないのである。


<王毅が電話で両国外相に特使派遣を打診>


以下、前日の疑問に答え合わせ。


なるほど、王毅がタイ、カンボジアの両国外務大臣に、和平仲介のための特使を送る用意があると電話で提案したということか。特使がもう来るのかと思っていた。自分が勘違いしたのか、タイメディアが勘違いしたのか。おそらく前者だろう。(泣)タイ側は一応歓迎すると答えたようだが、「和平を仲介した」とドヤ顔だったトランプとの関係もあるので、微妙な問題なのではないか?


例のオンライン詐欺問題では、中国はタイにポイントをあげて、カンボジアを下げているが(国境担当の中堅官僚が来タイして、露骨にカンボジアを批判している)、関係性としてはカンボジアの方が深いのだである。これは、カンボジアの中国依存度が高いからで、裏返せば、影響力を行使できるということ。中国がフンセンを引退させられないかな。


今回、紛争を敢えて起こしてフンセンが何をやりたいのかよくわからない。国境問題など、万一解決できれば超ラッキー、まずは、両国で対立がエスカレートしないようリスク管理することが肝要だろう。フンセンは落とし所のないまま、ただただ自分のメンツのために暴走しているように見える。暴走、迷走する「最高尊厳」「偉大なる将軍様」に戦場に送られ、「パクチーの根本を観察しながら」冷たくなって、亡骸さえ自国に引き取ってもらえないカンボジアの兵隊がマジで気の毒だ。


以下のようなショッキングな記事を見つけた。




ンボジア政府は「遺体はカンボジア兵のものではない」と主張して、遺体を受け取らないのだそうだ。フンセンはタイ側から遺体の引き渡しを受けることさえ「恥辱」とみなすのか。おそらく、そうではなく、カンボジア側の被害が明らかになることを恐れているのだろう。7月の戦闘の時も同じ対応だったから、これが、カンボジア政府の一貫した方針のようである。


タイ側は350高地で戦死した2人の兵士の遺体について連日メディアが報道し、今日の、三軍合同記者会見でも、「激戦が続いて遺体が回収できない」ことを報告していた。(場所はわかったのだが、戦闘が続いているため、そこに行けないのである。)このMIAに対する両国の対応の違いは、正しく、国力の違いとえるだろう。軍事力、経済力だけではなく、総合的な国としての力量の差だと思う。



<フンセンの息子で、副首相のフン・マニが停戦を訴える>


これは素晴らしい。フンセンの息子(副首相)が、「7ヶ月の戦闘で両国は何をえたのか。停戦の交渉を始るべきた」とソーシャルメディアにポスト。


"..อีกเพียง 9 วัน นับจากนี้ ความขัดแย้งระหว่างกัมพูชา–ไทย จะเข้าสู่เดือนที่ 7 เต็มคำถามคือ ตลอดระยะเวลาที่ผ่านมา ทั้งสองประเทศได้อะไรจากความขัดแย้งนี้ นอกจากความเสียหาย การสูญเสียชีวิต ผลกระทบต่อการดำรงชีพ ซึ่งต้องใช้เวลาฟื้นฟู รวมถึงอนาคตของลูกหลานที่ได้รับผลกระทบจากสถานการณ์นี้


กิจกรรมเมื่อวานนี้ “เดินขบวนเพื่อสันติภาพ (March for Peace)” คือการเชิญชวนให้ทุกฝ่ายร่วมกันตั้งคำถามเดียวกันว่า “หากไม่มีใครได้ประโยชน์ แล้วเหตุใดจึงไม่ยุติความขัดแย้งนี้?”


以下、ChatGPT訳(添削してません)


あと9日で、カンボジア―タイ間の対立は7か月目に入る。


大きな疑問は、この間、両国はこの対立から一体何を得たのかということだ。被害、命の喪失、生活への影響、そして回復に時間を要する状況――さらに、この事態によって影響を受ける子どもたちの将来以外に、何が残ったというのか。


昨日行われた『平和のための行進(March for Peace)』は、すべての関係者に同じ問いを投げかける呼びかけだった。


『誰も利益を得ていないのであれば、なぜこの対立を終わらせないのか?』」



理性、良識の言葉だが、タイ人の反応「親父に言えよ」


・・・・・ま、それも一理ある。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


13時30分、350高地陥落のニュース見る。


Army Military Forceの速報。政府や軍の公式サイトではなく、おそらく軍事おたくがやっている一般人のサイトだろう。アドレスは以下。




本日午前11時30分、タイ軍が350高地を「奪還」したとのニュース。この高地はカンボジアに実効支配されていて、厚さ80センチ〜1メートルのコンクリーで覆われた地下壕、地下トンネルで要塞化されていたため、圧倒的な航空優勢があり、火力で勝るタイ軍が攻略に手こずっていた。これで、16日に戦死した二人のタイ兵の遺体も収容でき、亡くなって4日だってから親元に戻れることとなった。合掌


The news report says that at 11:30 a.m. today, the Thai military “recaptured” Hill 350.


The hill had been under Cambodia’s effective control and was heavily fortified, with underground bunkers and tunnels covered by concrete 80 centimeters to one meter thick. Despite its overwhelming air superiority and superior firepower, the Thai military had struggled to capture the position.


As a result, the bodies of the two Thai soldiers who were killed in action on the 16th—four days after their deaths—can now be recovered and returned to their families.


May they rest in peace.


おそらく午後2時からの三軍合同記者会見で、正式に発表されるのだろう。奪取した高地をタイ軍が維持できれば、重要拠点を実効支配下に置いて停戦に応じる条件が整う。22日のアセアン外相会議で、停戦が協議される可能性が出てきた。問題は、面目丸潰れのフンセンがOKを出すかどうかだが、ルビオ国務長官も22日の外相会議で停戦、和平の復帰を目指すと発言しているし、中国も仲介の意思を示している。フンセンは、とりあえず、協議には応じざるをえないのではないか?以下、ルビオ国務長官の発言動画。




2025年12月22日(月)


朝5時くらいから、砲撃の音が聞こえてくる。かなり頻度が高く、音と共にかすかな振動を感じることがあった。50キロほど離れたブリラム県の国境の方から聞こえてくるのだろうと思っていたが、Google Map で直線距離を調べたら、タークワイ遺跡も我が村から60キロほどしか離れていないのである。遺跡は隣県にあるので、少し遠いのだと思い込んでいた。知っていたら、もう少し心配したかも。

 

Ignorance is Bliss!

 

報道によると、一昨日、タイが昨日占拠した350高地(タークワイ遺跡の付近にある)を「奪還」しようと、カンボジア側が執拗に攻撃を仕掛けていたという。今までずっと、砲声は、ブリラム県のカンボジア国境、クルアット郡(ここから親戚の親戚が避難してきていた)からだと思っていたが、実際は、激戦地タークワイ遺跡から聞こえきていたのかもしれない。

 

午前の遅い時間になると砲声はあまり聞こえなくなった。



午後、ASEANの緊急外相会議。タイ時間の正午くらいから。タイ側の三条件。1カンボジアが先に停戦を宣言すること 2オブザーバーの監視のもとでの誠実な停戦の履行、維持 3地雷除去へのカンボジア側の誠実な協力。アメリカも、即時停戦と重火器の国境からの撤去、「新たな地雷敷設の停止」を呼びかけていた。一応、両者に呼びかけているが、地雷敷設の停止は、実質上、カンボジアヘの要求である。


「地雷を踏んだのは単なる事故なのにタイ側が過剰反応している」とトランプが軽率なポストをして(いつもの事だが)、タイ側を激怒させたが、今回はそれを修正した形である。しかし、トランプという人は、自分の無知を誇りたいのだろうか?知らないなら、部下に任せて黙っておけばいいのに。タイは実際に被害を受けている側なのだ。昨日も対人地雷を踏んで兵士が重傷を負った。これで今年足を失ったタイ兵は8人目である。


タイ側の報道によると、カンボジアは本日22時からの停戦を提案したが、タイが拒否して、24日にGBC(General Border Commitee)を開催し停戦を協議することになった。クララルンプールではなくタイのチャンブリ県で行われるらしい。(チャンタブリは今回の紛争で大きな戦闘が起きていない、カンボジア国境の唯一の県である。)地雷の件もそうだが、停戦交渉は軍事的に優勢なタイのペースで進んでいようだ


報道によれば、今日もサケオ県では激しい戦闘があって、タイ側の下士官一人がBM21の破片に当たって戦死している。クアラルンプールでの会議の最中の戦死かもしれない。タイ側の戦死者はこれで23人。


フンセンが「長期戦を覚悟せよと」と国民に言い始めているが、この言葉をどう解釈するか?経済的に困窮し、国内でも厭戦気分が出てきているようなので、とりあえず停戦に応じて、次の機会を伺うのではないか?開戦前は「タイはパレスチナのガザ地区のようになるかもしれない」と豪語して、タイネット民の嘲笑を浴びていたものだが・・・


SNSで「カンボジアの戦死者は8000人」という出所不明の情報が飛び交っている。以前、タイ軍の広報は、カンボジア側の戦死者を含めた「戦果」を毎日発表していたのが、最近は数字を出さなくなった。オーバーキル批判を避けるためか、それとも、逆に数字の正確さが疑わしいためか・・・いずれにしろ、局面が交渉のフレーズに移りそうなので、戦意高揚優先から方針を修正しつつあるのだろう。8000人は誇張だろうが、いずれにしろ、カンボジア側に相当の戦死者が出ていることは間違いない。


他にも、カンボジアのネット民が、タイ軍の重鎮が350高地を訪れる映像はフェイクだとして、クロマキーを背景にスタジオ撮影する生成画像を流したり(なかなか上手い)、「夫が5日間連絡が取れない」と停戦を涙ながらに訴えるカンボジア女性の動画が公開されたり(こちらはタイのネット民が作った可能性がある、ちょっと涙が嘘っぱい)、相変わらず、オンラインでも、両国民の丁々発止が続いている。


カンボジアの民間戦争プロパガンダは、タイ側に比べて、稚拙で洗練に欠けている感が否めない。人民戦争英雄譚風の杓子定規と、「偉大なる将軍様」への配慮が、ナラティブを凡庸にしているのだ。


タイ側の愛国的熱狂も相当のものだが、タイ人は元々そういう人たちだから仕方がない。そこに不純なものはほぼ無いのである。昨日、350高地攻略作戦で戦死した兵士の遺体が、プラコンチャイの街に戻ってきたが(ブリラム県出身のまだ二十歳の若者だった)、棺を運ぶ長い車列を迎える人が沿道に集まって国旗を振っていた。断言できるが、皆、自発的にきているのである。泣いている人も多かった。(テレビで見た。テレビ中継されるのだ)


戦死者に対するタイ側のこの扱いと、戦死した兵士の亡骸の引き取りさえ拒否するカンボジア政府の態度、あまりにも対照的だ。全ては「最高尊厳」のメンツを守るためなのだから、やってられん。カンボジアとは、多少の縁があったので、余計にそう思う。半世紀前、自国の政府に数100万人が虐殺され、今、やっと、少しは豊になりつつあるときに、なんで、こんな無意味な戦争で国民が死ななければならないのか?



2025年12月23日(火)


早朝から砲声が聞こえる。東南方向から聞こえるから、おそらくタームアントム遺跡か、タークワイ遺跡付近の砲撃音ではなかったか。前者は50キロ、後者は60キロほどしか離れていない。報道によれば、両所にカンボジアサイドから攻撃があったという。


この日、一番激しい交戦があったのは、サケオ県の国境地帯で、カンボジア側からBM41ロケット砲200発以上が民間居住区に打ち込まれ、家屋40戸が破壊され、民間人7人が負傷、うち一人が重傷を負った。BM21は面で攻撃する連射式のロケットシステムだから、民家のある方向に撃てば、必ず無差別殺傷となる。


F16による精密誘導爆撃(韓国製?)でピンポイントにカジノビルを破壊するタイ軍とは、同じ民間エリアへの攻撃でも意味が違うのである。加えてタイ軍は、爆撃したカジノは武器庫であり兵士の集合場所で、軍事目標だったと主張し、上空からの映像も公開している。


またしても訂正、昨日、停戦競技が行われる場をJBC(Joint Border Commitee)と書いたが、これはGBC(General Border Commitee)の間違い。GBCは、一般的な国境問題を両国で話し合う場で、他に国境の確定について話しあうJBC(Joint Boundery Commission)という機関がある。二つをごっちゃにして書いてしまった。


今日になって、カンボジア側が、「安全面での懸念」を理由として、GBCの開催場所をクアラルンプールに変更するよう求めてきた。第三国の介入を嫌うタイがこれを拒否して、チャンタブリ県での開催を主張したため、実現が危ぶまれたが、先ほどFacebookに流れてきたニュースによると、結局、チャンダブリでの開催で合意したようだ。



2025年12月24日(水)


Sprout okonomiyaki made by my wife, based on an FB recipe. Cheap and healthy? At least cheap—yes! And yummy.




タイの外務大臣。この人の英語は、なんかこう好感が持てる。いわゆるペラペラ英語ではないのだが、発音も文法も正確。ゆっくりと達意の英語を喋る。


ちなみに、タイ側が今回「解放」したカンボジアの国境陣地(双方が領有を主張している係争地。タイ側からするとタイ領)からは多数の地雷が見つかっている。公開された写真で見る限り、対戦車地雷が多いようだ。


ちなみに、対戦車地雷はオタワ条約では原則禁止されていないが、カンボジア側は、対人地雷に改造して使用する場合があると、タイ側は非難している。アンチハンドリングの機能をつけたり、起爆する重量を下げたりして、形状は対戦車地雷でも、人が踏んだり、触れたり、持ち上げたりして爆発する敏感性があれば、条約の禁止対象となる。


例えば、



ちなみにタイ兵が踏んで足を失っている地雷PMNー2は対人地雷、禁止対象だが、対人地雷だから足で済んでいる。対戦車地雷を改造したものなら、間違いなく死んでいただろう。踏んだのが対人地雷で、むしろ幸運だったと言えなくもないのだ。


訂正 


どこかで「タイはオタワ条約に加盟していない」と書いてしまいましたが、当然、タイはオタワ条約に加盟しております。どうして、そういう勘違いをしたのかわかりませんが、訂正、申し訳ありません!とほほ


何かの記事を斜め読みして「あれ、加盟してなかったの?」と意外に思ったのが、印象に残ってしまったらしいです。それ自体が勘違い、誤読だったのでしょうね・・・やれやれ。


今、朝の5時50分。まだ暗い。砲声は聞こえず、静かにコケコッコーの鳴き声だけが響く朝である。本日、チャンタブリー県でGBCで開かれ、両国が停戦を協議する予定だから、カンボジア側も流石に攻撃を控えているのだろう。・・・と思いたい。


うーん、今、ニュース検索すると、ThaiPBSの5時間前のニュースで、まだ会合場所が合意されていないとあった。昨日の夜の段階で、チャンタブリー開催で折り合いがついたとあったので期待していのだが・・・こりゃダメかな。


Facebookに、F16がタイーカンボジア友好橋を爆撃、破壊したという投稿があった。午前1時だという。出所不明の情報であり、主要メディアが後追いしてないので、フェイクかもしれないが(Facebookは特にフェイクニュースが多いのである)本当なら、アランヤによくビザ退去で行っていた自分からすると、「そこまでやるか」という印象。これが停戦交渉開始前の「駆け込み攻撃」なのか、当分、交渉は進まない、という判断、あるいはメッセージなのか・・・


今、午前8時半。現時点で、タイ側は、チャンタブリに場所を設定してカンボジア代表団を待つ、というスタンス。カンボジア側は、クアラルンプール開催の主張を譲っていないようだが、タイ側にキャンセルの連絡は来ていない。現在のところ国境での交戦の情報はない。


今、午前10時40分。


「朝のニュース」のインターネットページから。


今朝、タイ軍がサケオ県で「奪還」を目指していた3つの村のうち、2村の占領に成功したとある。カンボジアは奪還された村に、BM21ロケット砲を80発浴びせてきた云々・・・という内容。


この3つの村があるのは、カンボジア内戦時代、タイ政府がカンボジア難民に開放した土地だそうだ。(まだ奪還に成功していないノンチャーン村にはクメールルージュの難民キャンプがあった)先日、タイの外務大臣が「人道的見地からカンボジア難民に居住を認めたにもかかわらず・・・云々」という内容の演説を国連でしていたが、主にこの地域を差している。


その後、難民が住み続け、カンボジア側は「40年以上居住を認めて、今、タイ人は誰も住んでいないのだから、タイ政府は領土を引き渡すべきだ」と主張している・・・そうだ・・・うーん、ちょっと理解不能。


そういう事情があるので、この3村に対しては、「不正が行われている」という感情」を他の係争地よりも強くタイ人は持っている。「庇を貸して母屋を取られた」というか・・・、ま、母屋は取られてないが(笑)(タイ側が人道的見地のみで活動していたかについては、当時を知る人から異論があるかもしれない。)


トランプは、こういうディテールを理解していないだろうし、理解しようともしていないだろう。クメールルージュなんてものが存在したことは知っているだろうか?(マジで知らない可能性まであると思う)知らないなら黙っていればいいものを、成果を誇示するために余計なことを言って物事を拗らせる。ウクライナ問題と同じである。


とすると、今朝1時のタイ・カンボジア友好橋爆撃は事実ではないか?3村を奪還するために、カンボジア軍の補給路を立ったのだろう。それなら話が繋がる。カンボジア側がGBCのクアラルンプール開催に固執しているのを見て、奪還に踏み切ったのではないか?


真夜中に実行したのは、民間の被害を最小限に抑えるためだと思う。タイ側は、この紛争がプロパガンダ合戦であることを十分に理解しているから(軍事力で劣るカンボジアは国際世論戦で勝つしかないのだ)、自分で自分の首を絞める「無駄な殺生」はしないと思う。


例えば、毎日やっている三軍合同の記者会見では、すべての内容に英訳がつく。タイ語で発言した人が、そのまま英語で同じ内容を話すから、同時通訳よりも説得力があるのである。声明文は16ヶ国語(だったと思う)に訳され、毎日、発表される。もちろん日本語も含まれている。


今、正午ごろ。


結局、国境全域で衝突が起きているようだ。この状態で、タイ国内で停戦に向けた会議が行われることはあり得ない。タイ・カンボジア友好橋については、メディアの後追いがないのでおそらくフェイクニュース。


開催場所の件は、タイが無理筋のようにも思う。おそらく、サケオの旧難民キャンプ3村を取り返すまでは停戦しないのが既定方針だったのではないか?午前遅くの時点では、3村のうち2村を占領し、ノーンチャン村の奪回作戦の最中。カンボジア側も激しく抵抗していて、奪還した2村もまだ平定したとまでは言えないようだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今、翌日(12月25日)の午前3時ごろ。いつものように、8時に寝て1時過ぎに起きて、携帯のライトを片手に庭を見回る。玄関の灯りと、塀につけた太陽光電池の常夜灯があるので真っ暗ではない。


夜中、庭に出るのは、移植した花の再生具合を見るためだ。3日前に移植した百日草、日中はぐったりと蕾が垂れて土についていたが、今は、スックリと立って、ちぢこまっていた葉っぱも、緑色と張りを取り戻していた。急に分厚くなったよう。この力を取り戻した葉っぱの感じがいい。日中は、萎れ込んでしまって、「これはもう無理かな」と毎日思うのだが、夜になると復活する。


日々草は一昨日、「名前を忘れた棘のあるチマチマと咲く赤い花」は昨日、それぞれ移植したが、これらは、強い花なので大丈夫。日々草は、今まで移植に失敗したことがない。移植といいっても、水道菅の傍みたいな所に生えてたやつを、花壇の中に植え替えるだけだが、そうしてやると、枝を少しずつ伸ばしながら、純白の小さなな花を繰り返し咲かせてくれる。多年生の花なので面倒がないから、これからもたくさん植えるつもり。


名前を忘れた花の方は、カミさんがバンコクにいる時から育てていたもので、もう何年も鉢植えで咲いている。サボテンみたいに、照りにも、環境の変化にも強いので、ひょっとしたらお仲間かもしれない。棘も、茎から隆起して尖る薔薇の棘と違って、針状の棘なのである。あ、そう書いてみると、やはりこれはサボテンのお仲間だ。いずれ写真を載せる。


※かみさんに聞いたら、ポイシアンという花だった。


花壇の話が長くなったが、以下、国境情勢、昨日、あれからの進展。


「朝のニュース」のFBサイトから。カンボジアのBM21の攻撃で破壊された民家の写真、Before & After を掲載している。



気の毒。なかなか綺麗な家だったのに。おそらく、家主の長年の夢だった家なのではないか。設計に、家主の好みが強く反映されている感じがするのだ。まだ建てて間もないよう。


BM21、我々のイメージするカチューシャ砲だが、あれが連射される様を思い浮かべると、正確性など微塵も要求されていない、粗雑、適当に、とりあえずその辺りのものを破壊するための兵器だということが、すぐ、わかるだろう。民間エリアへ向けて、絶対、撃ってはいけない類の兵器なのである。


家の人は避難していたので無事、不幸中の幸いだが、しかし、帰るところがなくなった。これだけ攻撃を受けて、民間人の死者が一人というのは驚きだが、これは、タイ政府と軍の迅速な対応と、住民の政府の指示に忠実な行動が素直に賞賛されるべきだろう。亡くなった民間の人も、家畜に餌をやるため一時的に家に戻った時、自宅を直撃したBM21の破片にやられている。一方、兵士の死者は今日で24人になった。


ネットメディア、イーちゃんより。(イーちゃんは、名前は軽いが、フォロワー数1600万人の巨大ネットメディア。)


「カンボジア、GBCを通じての停戦交渉の開始を書面で公式に申し入れる。タイ側、3条件の履行を厳格にチェックすると応じる」


今日、カンボジアの代表団(事務レベル)が、午後4時30頃、タイ国境のチャンタブリ県を訪れ、GBCで35分ほど協議した。国境全域で、まだ、交戦状態が続いていたし、サケオ県では係争中3村のうち二つの村を、本日、タイが奪還し、あと一つ、ノンチャン村を攻略中という情報だった。


ノンチャン村は、カンボジア内戦中にクメールルージュの難民キャンプがあったところである。つまり、タイ領であることがはっきりしている村なのだから(厳密な境界線を言い出せばカンボジア側の主張もあるのかもしれないが)、国民感情から言ってどうしても奪還したいところだろう。どうなったかな。続報が出てこない。


カンボジアの代表団が来たことも意外だったが、カンボジア側から、正式に、停戦協議の申し入れがあったことも、ちょっと驚いた。もう少し、揉み合うのかと・・・。タイ側の発表だが、タイ政府は、カンボジア政府と違って、すぐバレる嘘はつかないから、信用していい。カンボジア政府が騙せるのはトランプくらいだろうが・・・(笑)


どうせ軍事的に劣勢だし、早めに停戦を申し入れた方が、「タイ側が実効支配地域を最大化するために停戦交渉を引き延ばしている」と非難する材料にもなるという思惑か。タイ側も、ノンチャン村を落としてから、交渉に応じるつもりなのではないか。


今、昨日(24日)の三軍合同記者会見を確認すると、25、26日と事務レベルでの協議を続けて27日に閣僚レベルでの交渉という段取りのようだ。しかし、そううまくいくのだろうか・・・?タイは少なくともノンチャンを「奪還」するまでは攻撃を続けるだろうし、カンボジア側も昨日(24日、開けて翌日の夜中に書いているのでややこしい)の時点では、ターマリア谷とアンマー峠への攻勢を強めている。


カンボジア側がチャンタブリ(タイ側国境)での協議を受け入れるところまで軟化したことに希望を見たい。



2025年12月26日(金)


朝5時に書いている。だから内容は昨日のニュース、昨日あったこと。朝の砲声はなし。あ、と、書いた途端に今ちょっと聞こえた。


国境での戦闘は、フゥアターマリア(ターマリア沢)をカンボジアが攻撃を仕掛けているのと、サケオ県でタイ軍がノンチャン村の奪還作戦を継続している他は、目立った戦闘は起きていないようだ。今日の三軍(プラス外務省)合同会見で、陸軍のスポークスマンが「交戦の頻度は減っている」と述べていた。


「停戦交渉」はジムレベルで2日目が行われた。カンボジア側が提案を持ち帰ったあと、何度も予定の変更を繰り返して、最後の話し合いは午後8時半までずれ込んだ。(今朝のソラョットの「朝のニュース」では、交渉の場から出てきたカンボジア代表団の顔は非常に厳しかったという)「ポジティブな進展があった」とはタイ側の担当者の言葉。27日に国防大臣同士の会談が予定され、そこで、何らかの合意を得ようという目論見のようだが、果たしてどうだろう。


カンボジアの国防大臣が「停戦ではなく、紛争勃発前の状況に戻ろうと提案したのだ」と言い出している。(タイ側は、「停戦」という言葉はなかったが実質的にそのような意味だと理解した言っている。和平協定に立ち返るともあるから、つまりは停戦ということだろう。)これが、「紛争勃発前の実効支配のラインにお互いに後退しよう」という提案であり(まあ、そういうことだろうが)、そこが、交渉のスタートラインとするならば、交渉は長引くのではいか。カンボジア側も、そんな虫のいい話が通るとは思っていないだろうから、裏では別の話をしているのかもしれないが・・・


<タイキックボクシングのヒーロー戦場へ>


タイ陸軍ブアカオ・ソムバット・バンチャメーク大尉からフンセンへ


「本当はやりたくないが、やらねばならない。あなた方のリーダーがタイを先に攻撃したから。もういい加減になさい。リーダーの方よ、(敗北を)お認めなさい、お認めなさい。無理なことはおやめなさい。一体どれだけ、兵士を犠牲にすれば気が済むのか」


タイムエタイ界の英雄ブオカオ・バンチャーメークが国境紛争の戦場に出た、というニュース。ブアカオはクメール系のタイ人であり、そのため「カンボジアのパスポートを持っている」「心はクメール人」などどネットで心無い中傷を浴びていた。


人々の日常レベルでは、クメール系タイ人と他のエスニシティのタイ人とは何の問題も起きていないが、ネットに巣食う馬鹿者たちは別。ブアカオの業界での評判は、必ずしもかんばしくないようだが、それもまた別の問題。


ネットでのカンボジア人ヘイト拡散が、ちょっと酷いレベルになっている。カンボジア側も酷いのだからお互い様なのだが、困ったことだし、見苦しい。カンボジアのあからさまな嘘に民度で対抗しなければならないタイにはマイナスでしかないだろう。タイ政府、軍部は、国際社会の支持を得られるよう自制しているのだから(少なくとも言葉遣いには気をつけている)、民間の応援団も自制してほしいところだ。


例えば、Army Military Force。国境事態で人気になった軍事サイトだが、カンボジアの女性兵士を揶揄ってこんなことを書いている。(確かに、ちょっとセクシーな写真をアップしたりしているのだが・・・)



ข่าวล่าสุด พบพลทหารสาวเขมร พกระเบิดบักแตงโม นอนอ้าซ่า อยู่แนวหน้าท้าพวกเสียมกล้าบุก เธอพร้อมตั้งรับเพื่อชาติ ชาวเน็ตไทยเสียงแตก ช่วยเห็นแก่มนุษยธรรมด้วยเถิด สมรภูมิเนินใหญ่


最新ニュース。


前線で、いわゆる「スイカ爆弾」を携えたカンボジア人の女性二等兵が発見された。

彼女は大の字で寝そべり、シャム人どもに「攻めて来るなら来い」と挑発しているという。祖国のため、迎え撃つ準備は万端らしい。

これに対し、タイのネット世論は真っ二つ。

「人道的配慮を示すべきだ」との声も出ている。


――巨乳の丘の戦場より。


あるいは、カンボジア兵が前線に奥さんや恋人を連れてきて一緒に住んでいることを揶揄って、


ข่าวล่าสุด รบนาน16วัน ทหารเขมรกลัดมัน ลากเมียขึ้นแนวหน้า ยสตน.ยืนสู้ตลอดแนว เกลื่อนโซเชียลเขมร จ่า69โชว์หวานเมีย54 จับตาแนวรบเปลี่ยนทิศพิชิตเนินใหญ่ เมียเพื่อนก็เหมือนเมียเรา สุกี้หม้อรวม


最新ニュース。

戦闘は16日目に突入。

カンボジア兵は我慢できず、妻を前線に引っ張り込み、

防御もせず、全戦線で踏みとどまって応戦中。

SNSはその手の投稿で溢れ返り、

「軍曹69」が「妻54」とのイチャつきを堂々披露。

戦線の方向転換にも注目。

次の目標は“ヌーンヤイ(大きな丘)”の制圧だ。

友だちの妻は俺の妻。タイスキは闇鍋状態。


とまあ、こんな感じ。


これもまあ、カンボジア兵やその奥さんが自分でネットに映像をあげて揶揄われる原因を作っているのだが・・・奥さん同伴で戦争するのは、インドシナのゲリラ戦の伝統なのかな?これは、揶揄しているのではなく、その可能性もなくはないと思う。


しかし、この Arymy Military Force 、速報を見るのには便利なのだが、「敵と交渉などする必要はない」というスタンスで、だんだん、煽りが酷くなってきたのに辟易する。こういうインフルエンサーが、タイ政府が政治的妥協を許さない社会的雰囲気を作っている。(私もタイに住んでいるので気持ちはわかるが・・・そして、また、この点はメディアも同じ)


カンボジア側も事情は同じだが、フンセン独裁である分だけ決断はしやすいのではないか?適当な嘘で、国民を言いくるめるのである。・・・うーん、でも、今のフンセンにそれだけの余裕があるのかな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


全然、話は違って・・・


京都文化博物館。



ここ、行ってみたい。京都にちなんだ映画人の特集を組むこともあるが、そうでない人を取り上げることも多いようだ。ちょっと前は、成瀬巳喜男の特集をやっていた。


館内で上映するのもいいし、続けてほしいが、著作権が切れた作品については、ネットで公開してもらえないかな。より多くの人が日本映画の古い名作に触れる機会がもてるのだから、文化事業の目的にもかなっている。ネットで公開しても、行きたい人、行ける人は館内の劇場(写真を見ると、こじんまりと50席くらい、落ち着いた感じの良い劇場だ)まで観に来るだろう。本体事業にも影響はないと思う。



2025年12月27日(土)


今、朝の5時半。今のところ砲声は聞こえない。


昨日は、家にいると感じなかったが、野畑のだだっ広い場所へ行くと、砲声がひっきりなしに聞こえたという。奥さんが、親戚の畑の溜池で「魚の掴み取り」をしていた時(溜池の水を抜いてナマズや雷魚を泥の中から掬い取るのだ)そんな風だったと言っていた。


ニュースを見ると、タークワイ、タームアントム遺跡の陣地を奪還しようと、カンボジアが盛んに攻撃を仕掛けていたというから、その音が聞こえてきたのではないか。両所とも、村から直線距離で5、60キロしか離れていない。


昨日は、午後になっていろいろ起きた。サケオ県の係争3村で最後まで残っていたノンチャン村を、激戦の末、タイ軍が「奪還」した。ノンチャン村はかつてクメールルージュ系の難民キャンプがあっとところ、タイ側としては、人道的な配慮で難民に開放した土地を、勝手に占拠されたという印象がある。国民感情的にも、停戦前に是が非でも取り返しておきたかっ場所だろう。


ノンチャン村の「解放」「奪還」の前に、タイ国軍のスポークスマンは、作戦目標のの90パーセントを達成したと述べていたから、これで、95パーセントくらいを「失地回復」したことになるのではないか?つまり、タイ側が主張する「自国領土」でカンボジアが実行支配していた地域のほとんどを「奪還した」ということである。これはフンセンとしては大変な屈辱だろう。


停戦は事務レベルで暫定的な合意に至ったようで、本日(27日)、両国の国防大臣が公式に文書にサインして、まずは72時間の停戦に入る。カンボジア側は、軍事衝突前の実効支配ラインまで両軍が後退することを求めていたが、これはタイ側が飲める条件ではないだろう。まずは、72時間の停戦を両国が維持できるかどうか、次の話はそれからのように思う。


夕方5時、停戦合意が報道で伝わったあと、ノンチャン村へのBM21の攻撃によりタイ人兵士3人が戦死するというニュースが飛び込んでくる。タークワイ遺跡の前線でも、BM21ロケット砲の攻撃によりタイ側の兵士が多数負傷した。不幸なニュースであり、タイ人が「これから停戦しようというのになんで!」と怒るのもわかるが、停戦で実行支配ラインが固定化するのだから、その前に少しでも支配地域を増やしておこうと、駆け込み的に戦闘が激しくなるのが普通のように思う。


これでタイ側の死者は26人、タイとしては、今回挽回した土地は、「タイ人の血で贖った領土」ということになる。奪還した高地に戦死者を記念する碑を建てようなどという話が盛り上がっている時に、「戦闘前へ現場復帰しよう」というカンボジアの要求が受け入れられるハズもない。総選挙を控えたアヌティン首相は、絶対に妥協できないだろう。


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正式に停戦に合意した。以下に共同声明の全文がある。広報局のサイトから。



停戦暫定合意。今日の午後12時から、両国の部隊は現在のポジションに留まって、部隊の移動、増員、攻撃、挑発行為を停止する。72時間の停戦期間が守られ信頼が醸成された、避難していた住民を帰還させ、カンボジア軍捕虜18名を本国に返す。


その後は、両国の国防大臣、陸軍司令官間にホットラインを設け緊急事態に対応し、常設の国境調整事務所を通じて問題の処理にあたる。カンボジアは、国境地帯の地雷処理にタイ側と誠実に協力する。地雷処理が終了するまでは、両国よる国境の確定作業を再開しない。また、オンライン詐欺の撲滅のために両国は協力して対処する。云々


停戦開始時間の10分前に、またタイ兵が地雷を踏んで足を失う重傷を負っている。これで10人目。ある好戦派のインフルエンサーが、鬼の首を取ったように速報していた。


地雷は以前(昔の地雷ではない)埋めたものだろし、タイ側も、暫定停戦発効寸前、今日の午前中にもF16が出動してポイペト近郊を爆撃したようだ。これも、上述、好戦派YouTuber、Army Military Forceが速報していた。


今、彼のサイトを見たら、停戦発行の30分前、11時半に、プレアビヒア寺院近くの国境にあるカジノ(サガムリゾート&カジノ)をタイ軍が砲撃し破壊している。カジノ=武器庫、一石二鳥という例のロジック。プレアビヒア寺院の軍事要塞化を警戒する動きだったのかもしれない。(それにしても、軍は何度も、軍の作戦行動について投稿しないよう国民に呼びかけているのだが、この人は、相変わらずガン無視している。)


これだと、カンボジアの完全敗北で、フンセンがそのまま呑むとも思えないのだが・・・タイがパーフェクトゲームで勝利?


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追記 今、夕方の5時半。砲声は止んでいる。ニュースでも停戦破りの情報はない。代わりに、正月休みに里帰りした連中が鳴らす音楽の音がうるさい。砲声のドンという音と微かな振動が、宴会用の大スピーカーが出す、ドン、ドン、ドンという重低音にとってかわられた感じだ。どっちかというとこっちの方が神経に触る。



2025年12月28日(日)


今日は、来年2月8日に行われる総選挙の候補者(比例代表)受付開始日。会場に一堂に会して投票ナンバーをくじ引きで決める日でもあり、数字のゲン担ぎが好きなタイ人は、応援団なども来て、これで結構盛り上がる。皆、わかりやすい数字、縁起の良い数字を引きたがるのだ。


現在午前9時。昨日正午に発効した停戦は21時間経過した現在まで維持されている。Facebookに入ってくるニュースも、紛争関連はほとんどなくなり、選挙ニュース一色となった。このまま状況が落ち着いて行けば、戦死者も戦死者の家族も忘れられていくのだろう。フンセンがこれで終わらせるとも思えないが・・・。


そういえば、今日は、ミャンマーの総選挙の日でもある。国境紛争騒ぎですっかり忘れていた。あれほどの非正当政権がなんとか選挙にこぎつけたのだから、やはり、軍を握っていることは圧倒的な強みなのだ。それから、中国というラスボスの支持、これも大きい。


そういえば、今回のタイ・カンボジア紛争の調停も中国が果たした役割が大きいようだ。特に、独裁者フンセンに対する影響力。昨日の、確か、ネーション紙のリードでは、「ASEANと中国の仲介で成立した停戦」とあり、アメリカとトランプの影が薄くなっていた。(今日は、タイとカンボジアの外相と中国政府の特使が三者会談を持つそうだ)


中国は、権威主義国家の盟主だなあ、もはや。


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第二軍管区のリポートからカオソット英語版の記事。見出しは「全てを奪還、タイが全地点を掌握」とある。



このリポートで第二軍管区は、カンボジアとの国境地帯にある「タイの領土」を全て確保し、維持したとしているそう。これはつまり、お互いの領土主張が重なりある全ての係争地をタイ側が実効支配したことを意味する。停戦成立前日にノンチャン村も落としているから、第一軍管区についても同じことが言えると思う。やはり、タイ側は軍事目標の9割以上を達成して、最高のタイミングで停戦したと言えるのではないか?


追記


ThaiPBS記事より


明日、特使じゃなくて、王毅が会うのか。今日、雲南省の昆明でカンボジアの外務大臣と会ったというニュースがあったから、明日、タイの外務大臣が来て、3人で会うのだろう。これは、中国の手柄になったな。一方で、今日、未確認ながら、カンボジアがベラルーシから武器を買ったというニュースが流れたから、すんなりとは終わらない気がする。


中国、ロシア、フンセン(カンボジアではない)、「悪の不等辺三角形」(笑)こういう不等辺三角形がいくつもある。長辺は常にChina。



2025年12月29日(月)


昨日、第二軍管区司令官が、国境から避難していた住民に家に戻っても大丈夫と声明を出した。共同声明後の会見では72時間の停戦が維持されるのを見届けてから、避難民を戻す段取りだったが、停戦開始から1日で軍がお墨付きを与えた。何かあった時に大変な責任問題になるのだから、相手側の部隊を監視して得た情報によほど自信があるのだろう。驚いた。


一昨日から新年の帰省ラッシュが始まっている。新年を自宅で祝えるようにという配慮だろうが、これは、カンボジア側の砲撃で家を失った家族にとっては、かえって辛い決定になったかもしれない。皆が同じ状況だから耐えられるということもあるだろうから。



シサケート県プレアビヒア寺院近くの戦略ポイント、第400高地を奪取して国旗を立てた陸軍第12歩兵大隊の写真。攻略に成功したのは停戦発効1時間弱前の11時09分。ピッタリ、タイミングを合わせてきた・・・という感じ(笑)



2025年12月30日(火)


朝、これを書いているから、ニュースは昨日のもの。朝、日記を書くからこんなことになるのだが、夜はご飯を食べて8時ごろに寝てしまうし、朝起きた時の方が頭がスッキリしているので、朝書いてしまうのだ。だから夜、自らの1日を振り返って反省し眠りにつくのではなく、1日たってから他人事のように昨日起きたことを記すことになる(笑)


停戦2日目。カンボジアからドローンが南イサンの国境地帯全域に大量に飛来したというので大きな騒ぎになった。ブリラム県のカンボジア国境の村、チョーンサーイタクーにも飛んできていたらしい。軍の発表では、その数、250機。何台か落ちてタイ側に回収されている。タイ側は、これを「領空侵犯」「挑発行為」と見なし停戦違反と非難している。停戦は引き続き維持されているが、タイ側は、カンボジア兵捕虜18人の返還を延期する可能性を示唆している。


心理戦?何のための?ちょっとやっていることの意味がわからない。今回のカンボジア側・・・というかフンセンの行動を通じて言えることだが、やることに確固とした目的、方針が感じられないのである。フンセンが首脳間(フンセンは首相ではないが、実質的最高権力者であることは明らか)の私的会話を録音して暴露したことから始まって、全ての行動が、単なる「意趣返し」「嫌がらせ」のための感情的発作の結果のように思われるのだ。


タイ兵に11人目の地雷被害が出た。例によって足を切断している。カンボジアのオタワ条約違反、タイ側とのMOU違反は明白なのである。アメリカも、トランプが「単なる事故」と放言した後、地雷については見解を修正せざるを得なくなっている。昨日の地雷は停戦前に埋められたものだろうが、こういうニュースがあると、タイ人の頭に血が上るのは致し方ない。


タイ側は、国民感情に配慮して、国境地帯の地雷が除去されるまで、国境の確定作業を進めないとしている。この声明には、タイ側がこの20日間の戦闘で獲得した実効支配地域を固定化長期化しようという意図があると思われる。カンボジア側もその意図を察して、昨日、フンセンが「即刻、国境確定作業を再開するべきだ」と発信している。


フンセンも焦っている。あの250機のドローンは、その焦りの表れ、もしくは、「我々はまだ負けを認めたわけわないぞ」という、中途半端な示威行為、もしくは自慰行為ではないか?何かの戦術的な目的があってやったわけではないと思う。


心理戦?まあ、タイの方が民主的な国なので、厭戦気分が国内世論を反戦に向かわせることは「一見」たやすそうである。(またしてもベトナム戦争の亡霊)しかし、現実に起こることはおそらく逆だろう。タイ人の愛国心はある種骨がらみの、周辺国への優越感を背景にしたものだが、カンボジアのそれは、さまざまな生活上の不満とタイへの劣等意識が「愛国」に誘導されたものにすぎないと思う。厭戦気分が蔓延するのはカンボジアの方が先だろう。軍事的にも経済的にも、カンボジアの方が圧倒的に被害が大きいのだから尚更だ。

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