不定期テレビ日記(2025年9月)① タイで新政権誕生、トランプからエプステインへの手紙、実在した!タクシン氏再収監の衝撃など。
- somsak7777
- 9月9日
- 読了時間: 21分
更新日:9月11日

2025年9月1日(月)
最近こういうショートストーリがよく出てきて、ついつい見ちゃうんだが、玉石混交、「いっぱいのかけ蕎麦」的(古いか)な、感動押し売りの稚拙な話から、SNSへの投稿を元にした話かな?と思わせるリアルな傑作まで、色々ある。
この話しなんか、途中までならAIでも作れそうだが、最後の猫の名前のエピソードにひねりが効いていて感心した。だいたい、どのサイトも絵柄が同じで、語りも同じAIボイスなので、テンプレートがあるのだろう。もしこの短編を全部AIが作っていたとしたら、すごい。もう一歩進化すると、星新一(ショートショートの作家、古いか)の出番がなくなるだろう。
【笑えるコピペ連発】2chショートまとめ
このサイトなどは、2chへの投稿を元にしてストーリーを作っているようだ。だからと言って実話とは限らない。2chへの投稿者が話を作っている可能性も十分にある。しかし、2chのような掲示板だと、単純美談のコメントが入り込む余地はないし、それなりに捻りが効いていないと相手にされないか、袋叩きにされるだろう。だから、それなりのクオリティは保てているのだと思う。
2025年9月2日(火)
ADOのニュアークでのコンサート後、感動冷めやらぬファンにインタビューしている動画。ADOはライブもすごいが、スタジオバージョンがあまりに完璧だから、ライブを聞いて失望する人もいるのではないかと心配していたのだが(余計なお世話)、コンサートhへの支持は圧倒的で、ADOの海外での人気がホンモノだと確信できるインタビューだった。
じっくりと、多くの人に話を聞いていて、マスコミの誘導型、切り取り街頭インタビューとはわけが違う。だからホンモノだと確信できるわけだ。ADOとワンオクの海外人気はマジだ。これまでの、日本人向け「お手盛り的「海外で人気の」とは質が違う。
投稿されたこの方、なんと、コンサートの前後に三回に分けてインタビューを投稿していて、1と2はコンサート前のもの。こちらも、たくさんの人の意見をじっくりと聞いて、日本語字幕付きで紹介してくれている。労作だし、なんか、感動的。やはり、ファンの人も、スムーズに生きられなくて苦労している感じの人が多いのだ。おそらく、テイラー・スゥイフトのコンサートに来る人はこんな感じではないだろう。
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※出典に飛ぶには見出しをクリック
いやいや、政争のある党の方がまだ健全なのですよ(笑)それに、選挙で負けた政党が、勝てる体制を目指して、新しい党首を党員投票で選ぶのは、近代政党として当たり前のことでしょうに。左派で言えばイギリスの労働党がそうしている。アメリカの民主党もそうだ。
しかし、石破は、9月2日に「終戦ではなく、敗戦談話」を出すために居座ったんじゃなかったのか?そういうことにあまり意味があるとも思わないが、それならまだしも名分が立つと思ったのだが・・・レガシー作りのための「自分探し」ではなく、「単なる怨念」で居座っているのかな?でも、さすがにこれで詰むだろう。
2025年9月3日(水)
午前9時から人民党が記者会見、首班指名で「タイの誇り党」のアヌティン党首に投票すると声明。議員の他、一般党員がオンラインで投票した結果、議員も党員もアヌティン支持が圧倒的に多かったという。議会外勢力の介入を阻止するためという党執行部の説明が理解を得たよう。思想的傾向や軍との距離感は、現与党の「タイ貢献党」の方が、「タイの誇り党」よりも、人民党に近い。
この声明を受けて、タイ貢献党のブムターン暫定首相が、昨日午前に議会解散を奏上したと公式に明らかにしたが、アヌティン党首は構わず首班指名を国会の議題として申し入れた。前提首相に解散権があるかどうかは、意見が別れるところだが、人民党の代表や相当数の識者、「解散権あり」としている。しかし、通常、議会解散の勅令はすぐ発令されるものなので、現在に至っても(今、9月4日の朝3時半)出ていないということは、憲法上の疑義があるから王室事務局が差し戻したのではないか?と、そういう観測も出てきている。
勅令が出なければ、解散は認められなかったということだから、議会が招集され首班指名が行われる。アヌティン首相の誕生である。つまり、今週中、金曜日までに解散の勅令が発せられなければ、アヌティンの勝ち、勅令が出れば、総選挙に突入ということになる。どちらにしても、タイ貢献党には難しい状況になるとは思うが、下野して、選挙の差配をライバル政党に握られるよりはマシと考えたのだろう。しかし、プンターン暫定首相に対して、憲法上疑義のある奏上をしたという理由で、不敬罪で告訴する動きが出始めているから、墓穴を掘った可能性もある。
水面下でいろいろな交渉が進んでいるのだろうが、そういうタイ政治の内情は知る由もないから、今日の午前中の段階で、解散の詔勅が出るかどうか見守るしかない。
※先ほどFBに入ってきたニュースによれば、首班指名は5日(金曜日)に国会の議題に入ったらしい。
2025年9月4日(木)
首班指名、明日9月5日に決まる。
タイ貢献党の議会解散の奏上は、憲法上の疑義(暫定首相に解散権があるや否や)が指摘されて枢密院のストップがかかり、明日の首班指名での「タイの誇り党」アヌティン党首の選出が決定的になった。タイ貢献党がチャイカセム氏を対抗の首相候補に押すという報道があったので、タクシンの政党も「下野」という現実を受けいれたようだ。
今回のアヌティン氏の首相就任は、「4ヶ月以内の解散総選挙」を条件に、比較第1党(で、かつ野党第一党)のタイ人民党が、同氏の支持を決めたためであり、純粋左派の連中からは批判を浴びるかもしれないが、クーデターを正当化するような混乱を作らないことを第一に考えた判断であり、自分は正解だと思った。
プロセスを公開して、オンライン投票により一般党員の意見も反映させるなど、決定までの過程を民主的に透明化していることも印象的だった。日本の革新政党も見習ったらどうか?
こういうやり方を見ても、ある種の独裁と親和性がある旧左翼とは手法が違うので、旧左翼臭がある「人民党」と訳すのには抵抗がある。「人々の党」とでも呼びたいところだが・・・、伝わらないだろう。
追記 続報を見たらタイ貢献党は、「自党の候補を選んだらすぐ解散、総選挙する」と「人々の党」に呼びかけている。まだ、下野の現実を受けれらないようだ(笑)悪あがき。元々、「人々の党」がアヌティン氏を支持したのは、タイ貢献党に対する不信感があるからなのだ。一般党員の気持ちもそうだろう。貢献党側もそれがわかっていないはずはなく、結局これは、「国民にとって最善の選択をしなかった」と、「人々の党」を攻撃するための布石に過ぎないのだ。
「人々の党」は、タイ貢献党との対比を鮮明にするためにも、他党との真偽、約束を優先するだろうし、一般党員にオンライン投票までさせて決めたことを、今更変えられるはずもない。解散総選挙に打って出るなら、貢献党側は、なぜ最初から「人々の党」にそういう提案をしなかったのか?そういう、批判も当然あるだろう。迷走した挙句の最後っ屁みたいなもので、見苦しい限り。
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タクシン、9日の最高裁判決前に、プライベートジェットでドバイへ出国。まだ確報になっていないが、タイのメディアがフライトレーダーで確認している。まず、帰ってこないだろう。「シンガポールで医者と会う」などと言ってたそうだが、明日、自分の党(タイ貢献党)が、首班指名を争うという時に、そんな理由で出国するはずがない。すでに帰趨は決まっていたが、これで貢献党は総崩れになるだろう。ペートンターン首相も一緒に出国したという情報もある。なんともドラマチックな幕切れ。でも、まだ終わらないかな。物語は続くのか?
追記 タクシンの説明では、ドンムアンの入管で2時間足止めをくらったので、シンガポールの空港に規定の時間までに到着できなかったから(プライベートジェットの着陸が許されるのは午後10時まで)、ドバイに進路を変えたそうだ。タクシンの乗ったブライベートジェットはシンガポール上空からアンダマン海に出て、二周ほど旋回してから、ドバイへ向かっているのが、フライトレーダーで確認されている、
この点は平仄が合うが、誰も信じる人はいないだろう。タイ人のコメントを見ても、誰も信じていない。タクシンは判決の日までに戻ってこない、に5000点(笑)
2025年9月5日(金)
タクシンや周辺は色々いっているけど、要は、帰国するかどうかは判決次第ということでしょ。ジンラックの時も、確か、被告人不在で判決文を読んだから、今回もそうするのではないか?今のタイミングで、海外に出た場合、確実に、「逃げた」という印象を与えるから、今日の首班指名には、致命的な打撃だと思う。そういうマイナスを甘受してまで海外に出るのは、判決を事前に察知して、タイ貢献党が政権にある間に、国外に出たとしか考えられない。いずれにしろ、連立与党の士気はガタ落ちだろう。アヌティンは自分に投票する議員が300人を超えた(過半数は247)と言っていたが、あながちブラフではないかもしれない。
アヌティンが首相に就任するに5000点。タクシンが判決前に帰国しないに3000点(笑)被告人不在で判決が読まれ、無罪なら帰国するけど。
※ベットが3000点に下がったのは(クイズダービー、古いか)、無罪判決が被告人不在で読み上げられる可能性もあるから。そうなれば、帰ってこない理由がない。
※あ、「判決前に」帰国しないだからOKなのか。だったらやっぱり5000点(笑)
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0900議会開会
首班指名を議題に割り込ませることの是非について投票結果
まだ首班指名の投票は始まらないが、新首相の選出を他の議題に先んじて投票することに賛成したものが313人。反対が142人。劣勢の与党、貢献党陣営は、時間を稼いで人民党議員を切り崩したいところだから、この議題には反対するだろう。ということは、首班指名でも、だいたいこのくらいの票の配分になるのではないか。300議席を越えれば、アヌティンの圧勝。タクシンのドバイ行き(逃亡?)の効果だと思う。
しかし、いつも思うのだが、こういう時、発言に割って入って抗議する議員は、マジでうるさいし、小物、という感じがする。見ていてイライラする。日本でも、英米でも、こういう議会の進行の仕方はないように思う。これでは、「割り込まないで、人の話は、最後まで聞きなさい」と子供に教えられないではないか。
貢献党のチャトロン・チャイセンが、候補者の推薦スピーチに立っていた。10数年前、タイ愛国党が解党判決を受けたとき臨時党首だった人で、判決を聞いている時の、彼の憤怒の形相が印象に残っている。確か、その時、傍聴席にいたのが、今回、裁判所の判決で失職となったペートンターン前首相ではなかったか。彼女も不満の表情を露骨に見せて、当時の保守派世論から批判を浴びていた。
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アヌティン 311ーチャイカセム 151
ほぼ予想通り。タイの誇り党・党首の圧勝、32代首相に選出。
人民党は、意にそまぬチョイスであったにも関わらず、所属議員143人全員が、アヌティン候補に投票した。ナタポン代表のこの指導力はすごい。前二人の党代表と比べて地味なイメージだったが、この人の落ち着いた感じのプレスへの受け答えに感心していたら、投票前のスピーチの迫力がすごかった。自分たちは、アヌティン党首に投票するのではない、解散総選挙と憲法改正に投票するのだ、と言い切っていた。そして、「考え方としてはあなた方に近い」とタイ貢献党に野党としての共闘を呼びかけたのだ。(人民党は首班指名には協力するが、野党の立場にとどまる)それまでのタイの誇り党とタイ貢献党のやりとりが、子供っぽい貶しあいだったので、余計に、彼のスピーチが際立った。その後、チャトロン・チャイセーンが、ゴニョゴニョと反論したが、迫力不足。時代の移り変わりを感じた。棄権する議員が出ると思っていたが、全員の足並みが揃ったのは、ナタポン代表のスピーチの影響があったのではないか。
ナタポン・ルアンパンヤーウット、なんとまだ38歳だ。
2025年9月6日(土)
ThaiPBSの分析
The People’s Party has done something unprecedented in Thai politics. It has declared full support for Bhumjaithai Party leader Anutin Charnvirakul as Thailand’s next prime minister – but will not join his government.
This marks a dramatic departure from the tradition of horse-trading among political parties when forming a coalition government. But to be clear, the People’s Party is not being entirely generous. Its crucial support for Anutin comes with many strings attached.
Full story in the first comment
こういうことですね。だから、人民党ナタポン代表のスピーチが非常に新鮮に響いた。それまでの、貢献党と「タイの誇り党」のやり合いは、Horse-trading politics のルーティーンそのものだったのだ。
この政治的決断に対して、「議会制民主主義を破壊しようとするもの」・・・云々として、貢献党が人民党を訴えようとしているが、バカだなあ、と思う。この人たちは、政治家として、司法の政治への恣意的干渉をよしとしているのだろうか?
人民党が、貢献党を信用しないのは、こういうところにある。ナタポン代表は、「司法を利用して政治的利益を得ようとするのはやめよう」と各党に訴えているではないか。憲法を改正しなければならないのは、まさに、その弊害を除くためなのだとも。
追記
本当に訴えた。彼らは、自分たちがどういう目に遭ってきたのか忘れたようだ。
2025年9月7日(日)
これが下院議長の発言?今まで、眉唾だと思つていたが、トランプのエプステイン疑惑、本物かもしれない。でないと、共和党選出の下院議長が、こんなこと言い出さないだろう。それともジョーク、生成AIによるフェイクニュース?。今時、そこまで疑わないといけない。
まあ、尻尾を握られたトランプがFBIと何かの取引をした可能性もなくはないのだろうが、熱烈な支持者以外には、かえって逆効果になるリークなのではないか?
「この下院議長バカなの?」
というのが正直な感想。
しかし、トランプ支持者の一般的な傾向として、こういう情報を信じる傾きがあるようだから、実は、スマートムーブなのかもしれない。支持者のレベルに合わせた扇動を臆面もなくやってこれたから、トランプ陣営は、ここまで勝ってきたわけだ。
追記
うーん、FOXニュースまで報道しているから、本物のニュースだ。これは、末期症状?
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NHKが「石破首相辞任の意思を固める」と速報
読売の例もあるから、記者会見で言うまでわからんな。もし、明日会見となると、いよいよ怪しい(笑) 長弁舌を振るったあと、「適切な時期に判断する」とか言い出すかも。
NHKは勇気あるなあ。でもこの報道は、「辞任会見をいつどこで開くか」とセットであるべきじゃないの。
追記
どうもソースは本人ではなく、政権幹部らしい。大丈夫かい。しかし、これほど信用できない首相も珍しい。各社書いているし、TBSが、今日中に会見する見通し、と言ってるから、一応、信じるとして、あとは、会見で泣くかどうかが焦点。天井を眺めて涙を堪える、くらいまでは、あるのではないか。
あ、時間と場所が出た。官邸で、今日午後6時から会見。これで確報。しかし、この一連の騒動、面白かったので、もう少し粘ってもらいたかった。
石破首相辞任会見
ありゃ、ひょっとして、総裁は辞めても、首相は辞めないのかも(笑) 結論をまず言わない人だから、イマイチよくわからないが、今、政権の実績を縷々述べている。
もしかして解散総選挙?それとも、死刑判決を読む時の裁判官のように、最後まで聞いてもらうために、そうしているのかな。でもまあ、「一区切りついた」と言ってるから、首相も辞めるんだろう。
しかし、最後まで、面倒な・・・いずれにしろ、新総裁誕生、首班指名までかなり時間がかかるんだろうから、まだ当分、この人の辛気臭い顔を見ることになるわけだ。
まだしゃべってる。総裁選出る気かも(笑)
それも面白いが、なんか、ホッとしたような柔和な顔をしているからやっぱりないかな。ああ、面白かった。明日、投票した方が、もっと面白かったが、それは流石に、首相に酷というものだろう。
ではでは
2025年9月8日(月)
タクシンのプライベートジェットが今日の17時にバンコクに到着する予定とタイラット紙が報道。現実にタクシンが到着するまで信用できない。出発直前に、発作が起こって、ドクターストップがかかったとか。そういう猿芝居を、これまでもやってきたからなあ。猿芝居の結果として、現在、訴えられているのだから。
もし、「有罪」となれば、貢献党が政権にないから、特別待遇を期待できないだろう。そういう状況でタクシンが帰国するとは思えないのである。また、帰国するのなら、なぜ、首班指名の前日という大切な日にドバイへ向かったのか理解できない。もしかしたら、判決の内容が事前に入手できたのかも。
バンコクポストの記事。タクシンの「罪状」をわかりやすく説明している。
Jail scenarios for former Thai PM Thaksin in hospital saga
タクシンは2年前に帰国したとき、すでに確定した8年の刑期を務めなければならなかったが、実際は、「病気」と称して警察病院14階に滞在していた。この行動を、「正当に刑に服していない」と裁判所がみなせば、一定期間服役することを前提に出された恩赦が取り消され、改めて8年の刑期を務めなければならなくなるという。
これが最悪のシナリオで、「有罪」の場合の刑の軽重はいくつもパターンがあるようだが、元タイ愛国党のスポークスマンだったスラナン・ウエチャチワ氏は、「最低でも電子足環付きの執行猶予判決」ではないかと言っていた。タクシンがそういう屈辱に耐えられるかどうか・・・
一つ疑問なのは・・・
What’s missing here is why those government officials helped Thaksin. Did they do it voluntarily? No... maybe.
「共犯」としての、刑務局の官僚、職員、警察病院の医師らが、ボランティアで協力したとは思えないのだ。何らかの圧力、利益供与があったはずで、直接の協力者以上に、そちらの方が問題ではないかと思うのだが、このバンコクポストの記事は、その点には触れていない。当時、政権与党の実質的なオーナーだったタクシン氏の存在感の大きさを考えれば、彼らが「自主的に」協力した可能性もなくはないが・・・、うーん、やっぱりそれはないな。リスクを冒させるには、何らかのギャランティーが必要だろう。
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昨日のタイ時間2035(現地時間2335)にタクシンのブライベートジェットがドバイを経ったことが、フライトレーダーで確認された。タクシンが乗っておらず、機体だけ返した可能性はあるが、もし帰国するとしたら意外。そう思う人が多いのではないか。ドバイーバンコクは6、7時間だから、もうすぐ着く計算になる。昨日の段階では、17時にドンムアンに着くという情報が流れていた。タイのプレスは空港で待機中だろう。
続報。朝のニュースを見ると、機体は6時の段階で、マラッカ海峡に到着、7時にはシンガポールに着く。バンコク、ドンムアンへの到着は17時、こういうことらしい。シンガポールでメディカルチェックを受けるのかな。いずれにしろ、シンガポールに着いたら、何らかの声明を出すだろう。もうすぐはっきりする。
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タクシン、タイに戻ってきたよう。これは意外、普通に考えて、判決の内容に確信を持ったから戻ってきたんだろうな。
下野してからの、貢献党支持者の錯乱ぶりが酷いから、これでちょっと落ち着くのではないか。明日裁判所が、本当に、「タクシンが帰って来れるような判決」を出せば、ということだが・・・。判決読み上げは明日午前9時から。支持者たちも、厳しい判決が出るようならタクシンが帰ってこないと思っているから、帰国そのものが、判決に対する安心材料でもあるわけだ。
タクシン派の錯乱といえば、先日も、貢献党支持の有名女性タレントが、首班指名の実況中、アヌティンに投票する人民党の女性議員を、ちゃんづけて呼び、「このうつ病女、このうつ病女」と連呼する醜態を演じた。この女性議員は、国会でうつ病であることを告白し、社会のうつ病への理解とケアの向上を涙ながらに訴えことがある。
彼女が司会していたのは、NBTという国営放送(ThaiPBSは公共放送)の番組で、貢献党が政権の座にいたから、起用されていたわけで、同党が政権を失えば、どっちみちは番組を下されるだろう。やけくそ気味の最後っ屁だったのだが、それにしても、この行為は、あまりに意味不明かつ品性下劣で、タクシン派がしょせん、勝ちたいだけの投機家の集まりだということがわかる。
※訂正 この発言は、彼女のYou Tube番組でのもので、炎上の責任をとって、彼女が司会していたNBTの番組の出演を当面差し控えるということのよう。この人は、同じYouTube番組で、LGBTQに対する差別的な発言もしている。公の謝罪はまだない。
引用したニュース番組内で訂正を出していた。失礼!
2025年9月9日(火)

これは、流石のテフロンドン、トランプでも逃げ切りは難しいのではないか?Wonderful Secret とは意味深すぎる。
共和党の下院議員が、「FBIのインフォーマットだった」などと血迷った発言をしたのは(撤回したが)、こういうものを見られる立場だったたからではないか?トランプとエプスティンがある種の秘密を共有するような深い仲であったことを前提に、トランプを擁護しなければならないのだから、ああいう、無理な突拍子もない話になってしまう。
しかし、あれは逆効果で、下院議長の発言で、「これは本格的にやばい」と思い始めた人は多いのではないか。自分もその一人で、「流石にアメリカ大統領がそこまでは・・・」と、半信半疑だったのである。加えて、例の手紙が実在することが確認された。これで、洗脳果汁100パーセントのMAGA(or BAKA?)以外は、目が覚めるかもしれない。
CNN
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タクシンが一年の服役をやり直すことになった。
一週間くらいで「病気」になって、また警察病院に移るのではないか?しかし、そのあたり、塩梅を考えないと、「懲りない」と批判されて、「服役」を終えても、また訴えられるだろう。
帰ってきたのが謎だ?世間の関心を集めるためとも思えない。貢献党の退潮を見て、一年くらいなら我慢しようと腹を括ったのか?なら、なぜ、一旦、海外へ、あのタイミング(首班指名の前日)ででたのか?かなり厳しい決定(判決ではない)が出ることが大方の予想だったが、最終局面でタクシン側は違う情報を信じたのか。引っ掛けられた?
ペートンターン前首相の収監決定直後の会見も、取り乱した様子はなく、国王陛下の感謝を卒なく述べて、決定を受け入れる姿勢を示していた。この決定が、大きなサプライズだったという感じもしないのである。
迷走しているな、というのが一番の印象、しかし、これで同情票が集まり、少しは党勢が回復できるのかもしれない。反タクシンや中立の一般タイ人にとっては「自業自得」に過ぎないのだが、支持者を繋ぎ止める効果はあるように思う。
囚人服を着て刑務所に護送されるタクシンの映像が出ている。記者が護送用のバンに追い縋って声を拾おうとしたが、タクシンは前を向いて無言のままだった。これは、支持者にとって相当にショッキングな映像ではないか。
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別件
タイ貢献党が、「タイの誇り党」と「人民党」の合意(MOA)を違憲とする訴えを、一旦、取り下げる決定をした。
これを受けて、チャトロン・チャイセンの発言、
「MOAは憲法違反ではないし、ましてや、統治体制の転覆を目論むものではない。」「そのような訴訟を起こすことは、クーデターの口実を与えることにもなりかねない」「政治は、本当に必要な場合以外には、独立機関に問題の解決を委ねるべきではない。政治のことは政治で解決すべき」「(安易に政治の外に解決を求めることで)この10数年間どういうことが起こったか、思い出すべきだ」云々。
さすがチャトロン・チャイセン。まさに正論。司法による政党解体の始まりとなったタイ愛国党の解党裁判で、暫定党首として判決を聞いたのはチャトロン・チャイセンだった。その時のこの人の憤怒の表情が強く印象に残っている。
チョンナン元党首(上の写真の人)も、取り下げに賛成しているようだから、「一旦」と言わず、恒久的に取り下げるべきだろう。
2025年9月10日(水)
上のサムネは、バンコク郊外の刑務所に護送されるタクシン元首相。記者の問いかけに何も答えずに前を向いていたと思ったが、よく見ると、無言ながらも、親指を立てていた。
こういうのを見ると、刑務所入りを覚悟して帰国したのかな、とも思う。タクシンがまた海外に逃げていたら、貢献党は雲散霧消していたと指摘する識者もいる。タイのメディアでは、ギリギリのところで、一族と党の政治生命を救うために、刑務所生活を甘受する決断をしたという意見が多いようだ。服役期間は一年ではなく3ヶ月と知らされていたという「裏情報」もある(奥さんがネットで見た情報)
かつてタクシン氏の服心であり、自らも服役経験があるチャトポン氏によると、警備上の必要からも、タクシンは特別待遇を受けるだろうとのこと。うなぎの寝所のような細長い独房ではなく、100平米くらいの広さの個室が用意され、警備スタッフが身の回りの世話をする形になるのではないか・・・とインタビューに答えている。
タイ貢献党が政権につき、タクシン氏が恩赦された時、「このままでは終わらない」と予言していたチャトポン氏が結局正しかったことになる。チャトポン氏は、タクシン氏が2年前に帰国するとき、「帰ってこない」と最後まで頑強に主張して、政治評論家としての評価を下げたが、最後に勝ったのは彼のようだ。
そのチャトポン氏の予測では、タクシン元首相の服役は1年では済まないだろうということ。今回の裁判所の決定で、タクシン氏の警察病院での服役が「正当なものではなかった」と認定されたのだから(最高裁判所の認定である)、次は、そのような状況を作り出した官僚の処罰がポーポーチョー(汚職撲滅委員会)で審議されることになる。
結果、矯正局や警察病院の担当官僚20名〜30名が汚職罪で訴追されるだろうが、働きかけた側として、タクシン元首相も訴追の対象になるだろうというのだ。これは、タクシン氏に恨み骨髄のチャトポン氏以外の識者も、だいたい同じ意見のようだ。仮に、タクシン氏が、自らの一族の影響力保持のために最後の賭けに出たのだとしても、思惑通りいくかどうか、極めて疑わしいというわけである。
しかし、タクシン氏がクーデターで追放されてから、これまで20年近く、野次馬的にタイの政治を見てきた自分のような人間にとって、囚人服を着て護送されていくタクシン氏の姿は、非常に衝撃的だった。タイ政治に関する自分の知識は、「居酒屋で日本の政治を悲憤慷慨するサラリーマンの親父」以下のいい加減なものだが、同じような感慨を覚えるタイ人は多いのではないか。なんとなくだが、こういう事が、タクシンに起こるとはあり得ないと思っていたのである。









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