停戦成立!カンボジア「タイが化学兵器を使用?」と非難?、言えばいいってもんじゃ・・・
- somsak7777
- 7月29日
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更新日:8月14日

2025年7月29日(火)
昨日深夜の12時というのか、本日0時にというのか、停戦が発効した。発効前の陣取り合戦が激しくあったようだが、概ね、タイ側が撃退したようだ。今、午前2時、発効してから2時間が経過しているが、重要な停戦違反はまだ報道されていない。
(ニュースを見るために起きていたわけではない。午後8時から9時に寝て、このくらいの時間に起きるのが日課となってしまった。めちゃ静かだし、プライベートな時間が持てる。庭の手入れにも、日の出後の涼しい2〜3時間は貴重。だから、こちらで農作業する人は、みんな早寝早起きなのだ。昼間は暑くて、マジで作業にならない。頭ではわかっていたが、田舎に来て、初めて実感としてわかった。)
トランプが成果を誇っているが、別にトランプがしゃしゃり出なくても、ASEANの仲介で停戦はなっただろう。戦力で圧倒的に劣るカンボジア側は、始めた時から停戦の時期を探っていたと思う。もちろん、タイも、北部の洪水だって大変な時に、戦闘を続けたいわけがない。
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以下は、昨日、フェイスブックに投稿したことなど。
カンボジア軍スポークスマン、「タイ軍が化学兵器を使用したと非難」だって。
つたく、なんでも言えばいいというわけじゃないのよ。彼我の戦力にこれほどの差があるのに、タイが、そんなリスクを犯すはずはない。(クラスター爆弾に関しては、元々、タイは禁止条約に加盟していない。)ますますロシア=プーチンの「嘘も100回言えば」的プロパガンダに似てきた。
ま、実際に、なんでも言えばいいと思っているのですね。確信犯。何でも、一応、言っておけば、反論している形になるし、メディアが両論併記してくれる。こういう「嘘百プロパガンダ」の根っこには、「目的は手段を浄化する」という独善的イデオロギーの傲慢があったと思う。もはや、ロシアにもカンボジアにも、そのイデオロギーの目指した理想は跡形もないのだが、ナチスにも共通する宣伝手法だけが悪しき遺産として残った。
同じスポークスマンが、カンボジア側の戦死者は5人と発表している。プーマクワの戦闘だけで12人の戦死者が出て、タイ側が兵士の遺骸をカンボジアに返還しているにもかかわらず!・・・である。
カンボジア陸軍の副司令官だったスレイ・ドック大将の戦死も確認された。。同将軍は、陸軍第3サポート師団の司令官で、国境地域での、タイ軍との交渉を担当していた重要人物である。タイ側の報道では、「フンセンと長年苦楽をともにしてきた腹心」とある。
しかし、カンボジア側は将軍の死を当分発表できないだろう。フンセンの総指揮によって行われた(そのことをカンボジア側は隠そうとしていない)軍事作戦の失敗を、国民の目から隠さなければならないから。今、フンセンは、かの「偉大なる将軍様」の地位に自分を押し上げる過程にある。「無謬神話」の創作過程にあるわけだ。おそらく失敗するだろうが。
タイ側が、戦死者の情報を隠すことは、まずあり得ない。メディアや、兵士の家族の監視の目があるし、戦死者を顕彰しなければ軍の士気が保てない。現に、今、それを大々的にやっている。軍は、不利な情報を隠すことはあるけれども、そこまでの嘘はつけないし、また、つこうと思わないだろう。この辺りが、それなりに発展した中進国と、様々な意味で発展途上の国の違いではないかと思う。
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映像はソラユット・スタサナチンダーの朝ニュース「今朝の話題」から。
タイのドローン技術もなかなかのものだ。カンボジア軍の通信用の信号を捉えて爆撃するから、森の中にあってもターゲットを特定できるのそうだ。これなら、戦果の報告も正確だろう。
隣国にああいうとんでもないやつがいると、「外交と対話だけによる平和」という主張が説得力を失ってしまう。この攻撃が、自分や家族、友人、親戚への攻撃のリスクを減らすと思うと、「兵隊さんよありがとう」と思ってしまうのだ。「あ、ドローンさんよありがとう」か。
日本も同じ状況だろう。そして、一度、こういうことを経験すると、日本人の意識はガラッと変わってしまうような気がする。それは、それで怖いことなのだ。だから抑止ということが重要なのだと思う。
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カンボジアから2億5千万回ものサイトへのサイバー攻撃があり、バンコクポストが同国からのアクセスをブロックしたと声明を出している。
これは動員じゃないかも。カンボジア人、本当に熱くなってると思う。なんせ、人気女優の発言を誤解して、プノンペンのタイ大使館を焼き討ちする人たちだから。(フンセンの煽動説もあった)危ない、危ない。なんか、あちらでタイ人に不慮のことが起こらなければいいのだが。
以下、以前書いたことを少し訂正。
130キロの射程があるとされる中国製のPHL−03ロケット砲、タイ空軍が発射台一基を破壊したというニュースがネットで流れていたが、タイ軍のスポークスマンは情報を確認しなかった。カンボジア側が「タイ軍はプルサット(カンボジア内陸部の県)を攻撃した」と非難していたので怪訝に思っていたが、ひょっとしたら、発射台がそこにあったのかもしれない。未確認情報。しかし、停戦交渉を前にして国際社会の支持が必要なときに、タイがそこまでやる理由が他に考えられないのだ。
奥さん情報によれば、中国側は、「カンボジアには射程20キロ以上のミサイルは提供していない」と言っているのだという。しかし、ウィキは、PHLー30の射程は最長130キロだと書いてある。ひょっとしてスペック詐欺?(笑)
笑ってはいるが、奥さんが言うことは、概ねタイ人が、こういう情報を見て、こういうふうに考えているということなので、実際のところ参考になる。一言で言えば、怒っているのだが、一方、まだ一部の人にしか具体的な被害はないから、タイ人としての一体感を楽しんでいる気配もある。寄付もよく集まっている。戦争、テロ、災害、こういう時の、タイ人の張り切り方はすごいし、彼らのボランティア精神に感心させられる。
<了>









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