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演歌「闘う中卒」 訳詞

  • Plaadipbkk
  • 2017年7月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年8月10日


イサーン(タイ東北部)出身の演歌歌手マイ・ピロンポーンの「闘う中卒」。カミさんがファンなので昔からよく聞いていた。労働者を応援する日向的なルークトゥンを歌う人。

歌詞に出てくる「ラムカムヘン大学」は、バンコクにあるオープン大学で、誰でも入学はできるし、夜間や通信制の学部もあるので、地方からでてきた苦学生が通う大学ということになっている。

タイというのは、一種の階層社会で、バンコクに住み始めてしばらくした頃、「あなたの履く靴を見て、かなわぬ恋と知りました」というルークトゥンの歌詞に出会って驚いたことがある。「高嶺の花」というやつだが、ちょっとアカラサマすぎるだろう。

その点、「ラムカムヘン大学に通う女学生」とういうのは、中卒労働者(大分少なくなって、周辺国からの出稼ぎ労働者に代替されつつあるが)にとって、ギリギリ手が届くかもしれないという幻想が持てる存在だったわけだ。

この歌が受けたのは、そういう下積みの労働者の機微に触れたからだろう。オレの機微にも触れた。一応、高卒だけど(笑) 以下 私訳。これで全部かな。

※タイのルークトゥーンに興味のあるかたは、大内治氏の名著、 「タイ・演歌の王国」をご一読ください。アマゾンなら手にはいるかも。 .

闘う中卒

俺たち貧乏人は名刺なんか持ってない 給料は安いし 中卒の卒業証書しかない 辛抱できるのは、美しい人を想ってるからなんだ バンコクに来てラムカムへーン大学で勉強する奨学生 彼女が笑いかけてくれると元気が出てくるんだ

望みは薄いけど可能性はあると心に言い聞かせてる 心を閉じてしまわなければ、恋に障害はないはずだ 頑張って仕事して、父さん母さんに楽させる そうして立派な男になって見せる

大学で勉強してあなたに追いつくことはできないけど 人生の卒業証書は貰ってみせるから、待っててくれないか ラムカムヘーン大学のあなたよ 卒業して立派になったときに、 この貧しい中卒の俺を忘れないでいてくれ

俺たち貧乏人は我慢してばっかりだ 屋台で働いている俺だが 根性で乗り切ってみせる 中卒の俺だけど、決してあなたに恥ずかしい思いはさせない ラムカムヘーン大学のあなたよ だから心配しないでくれ いつかあなたが誇りに思うような男になってみせる

(繰り返し)

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