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今日の一句 タンブン
- Plaadipbkk
- 2017年12月23日
- 読了時間: 2分

プラトゥーや出家念仏あげて喰う では太 生臭と言われる前に経をあげ 万緑 大方の予想と違って、戒律に厳しいとされるタイの小乗仏教は僧に肉食を禁じていない。檀家に供せられたものは全て頂くというのが原則だし、自らに供せられるために命を奪われたことを知らなければ、責任は生じないという善意の第三者の論理が適用されるのである。 プラトゥーは鯖科の魚で、以前は値段が安く一般家庭の食卓に上る大衆魚だった。軽く揚げたのを野菜で包んで食べるとおいしいし、身をほぐして唐辛子やニンニクとあえたのをご飯にのせて食べてもうまい。こういうものも僧は出されれば食べるのである。食べたいと要求することはできないが。 お寺の食堂(じきどう)や、僧を家に呼んで共食する時には(正確には僧の残したものを食べる)必ず食べる前にお経を唱えるから、自分が食す前に因果を含めて往生させているようでちょっとおかしい。この俳句というか、川柳は、そういうおかしみを詠んだつもりである。 言い遅れたが、この写真は年末のタンブンの儀式でアパートに招かれた僧侶に供された料理である。お坊さんは9人呼ぶのが慣例だが、出された料理はこの3倍はあり、他にデザートがつく。カミさんはよせばいいのに、クラブサンドイッチを作ってお供えした。食べんだろ、そんなもの。 ではでは
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