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今週の一枚 「チャンパの花」

  • Plaadipbkk
  • 2017年9月5日
  • 読了時間: 2分

カンボジア国境の街、アランヤプラテートで撮影。インドシナホテルという古いホテルのプールサイドに咲いていた。

チャンパは、クメール語名。英名はプルメリア。タイ語では、ラントン。このラントンという名がラトン(悲しみ)という言葉と発音が似ているからというバカげた理由で、タイでは「縁起が悪い花」ということにされてきた。

お隣のラオスやカンボジアでは、「国花」、国の花、である。カンボジアの空港から市の中心に向かう途中、閣僚評議会の巨大なビルに差し掛かると、しばらくの間、中央分離帯にこの花の街路樹が続く。

先日、イサーン(タイ東北部)最大の都市であるコラートに行った時も、街の入り口あたりから、この花の木が延々と植えてあった。イサーン出身の家人に聞くと、彼らもやはりこの花をチャンパと呼ぶのだそうだ。

どうも、「ラトン(悲しみ)と発音が似ているから縁起が悪い」というのは、説得力にかける。推測するに、旧宗主国(クメール帝国)を象徴する花に対するコンプレックスがタイ人をしてこの花を忌避せしめたのではないか?

でなければ、イサーンの人が呼ぶように、この花をチャンパと呼べばいいではないか。

ということで、「今週の一枚」の題名は「チャンパの花」。イサーンでも、ラオスでも、カンボジアでも、この花は「チャンパ」と呼ばれるのであるから、ここでも、そう呼ぶのが自然である。

もう一枚、おまけ。

ではでは

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