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万葉を歌ってみた

  • Plaadipbkk
  • 2017年7月30日
  • 読了時間: 2分

万葉集の歌を、Sinsy という歌声合成サイトのソフトで歌わせてみた。以下のフリーサイト、ソフトを使用。

http://www.sinsy.jp/

http://noike.info/~kenzi/cgi-bin/smf2mp3/

https://www.finalemusic.jp/

http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/soundengine/

https://www.reaper.fm/

防人の歌。詠み人知らず。「見るが羨しさ物思いもせず」とは、なまなましい。女性の怨念がこもった、ちょっと怖い歌なので、やや、おどろおどろしく作ってみた。

次は、大伴旅人の酒を歌った歌のひとつ。今でも酒飲みの言いそうなことだ。「お前は俺の酒が飲めんのか」と絡んでいるおやじがそこにいる。

サルたちの姿も、「仁義なき戦い」のポスターに使えそうなほど、人間に似て醜い。

富士を詠んだ山部赤人の歌。メロディは、グレゴリオ賛歌のキリエからとった。なんとなく雰囲気で伴奏もパイプオルガンにした。雄大、荘厳な感じとグレゴリオ賛歌とは我々の感性において既にセットになってますな。キリスト教徒ではないのだけれども、西洋文化の影響はもはや骨がらみということなのだろうが、これ、少し日本の民謡のメロディーと似ている気もする。「富士の高嶺に・・」なんてとこがそう。

万葉集版は「田子の浦に」ではなく「田子の浦ゆ」なのだが、ずっと間違えて「に」で憶えていたので「ゆ」だとしっくりこない。あくまで自己満足のためにやっていることだから、間違っているままで作った。古典ファン、万葉ファンの方にはご容赦願いたい。

最後は、柿本人麻呂の別れを歌った恋歌。

随分前に読んだ本で、万葉集の研究家が、「ささのははみやまもさやにさやげども」というサ行の音の繰り返しが、寂しい感じを醸すのだと書いていた。それを思い出して、「さ」の摩擦音がよく聞こえるように、伴奏をおとなしくした。

しかし、人間というのは、昔も今も、あんまり変わりませんな。ストレートに気持ちに入ってくる歌ばかりでおどろいた。

ここで一首、

田子の浦にうち出でてみれば眞白にぞ

 富士の高嶺にウルトラマン立つ

おそまつさまでした。

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