小津映画の座付音楽家・斎藤高順

本当は、このビデオクリップの作成者に断ってから紹介すべきなのだろうが、「転載」ではなく形式上は「引用」に過ぎないし、YouTube に投稿している以上、引用されることはヤブサカでないはずだから、勝手にここに紹介させていただいた。

黒沢映画の座付音楽家は有名だが、小津映画の音楽も一人の方が作っていたのですね。黒沢映画の場合、作品ごとに印象的なメロディーが浮かんでくるけれども、小津映画は、作品ごとの音楽の違いは捨象されて、あの諦念と甘美さが入り混じった「小津映画の音楽」という一つの印象に収斂する感じがいたします。作曲家として、これはこれで、凄いことではないか？

このクリップは、小津映画の名声を影で支えた音楽家(知る人ぞ知る、という人ならゴメンなさい)の存在に気づかせてくれた労作だと思いましたので、「個人の投稿はシェアしない」という原則を曲げて、ここで紹介いたしました。

ではでは