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唱歌「子供の情景」~③「物語の世界へ」

  • somsak7777
  • 2017年9月24日
  • 読了時間: 3分

3.物語の世界へ

ヘンゼルとグレーテルがいま捨てられた  母さんの顔こわごわと見る

短調の歌も作ってみようと思い立って、これを作った。やはり、ラで初めてほぼ音階を弾く。ラーミレミレドーシード シードシ ラーシード・・・。繰り返しますが、音階とピアノ(キーボード)という強力な味方がいれば、かっこつきの「作曲」は難しくないのですよ。

楽譜作成にはFinaleというフリーソフトを使っている(このソフトも強い味方ね)が、調号がつくと面倒なので、まず、ハ長調か、イ短調で楽譜を作る。完成してから、Finaleの移調機能を使えば、クリックひとつで、好ましい調に変換できる。

調による微妙なニュアンスの違いを聞き分ける耳はないので、どの調にするかは、もっぱら歌声ソフトのキーの問題ですな。歌声ソフト(私の場合は全てSinsyの香鈴というボーカロイド)が一番うまく歌える調に合わせて変換する。

楽譜を書いてみて思ったのは、「個々の音の長さ(リズム?でいいのかな、そうではないか・・・)が違うと全く別の曲になる」ということですな。全くもって当たり前のことだけども、実際に楽譜を書いてみるまでは、このことがピンと来てなかった。

頭の中にあるメロディを楽譜に再現するときも、音程をとるのは比較的簡単なのだが、音の長さをイメージ通り楽譜にうつすのが難しく、延々と試行錯誤を繰り返すことが多い。

歌詞は、小学校低学年くらいの子供が、大人からお話し話を聞いて、混乱した頭でいろいろ考えている・・・という設定で書きました。この子供の頭の中で、不正確な形で、ごちゃまぜになっている「物語」を列挙すると・・・。 ヘンゼルとグレーテル、家なき子、人形遣いのポーレ、ピーターパン、桃太郎、さるかに合戦、子供用旧約聖書、子供用ギリシャの悲しい話、子供版走れメロス、げげげのきたろー、オバケのQ太郎、座敷わらしのお話し、透明人間、妖怪人間ベム・・・などなど。

子供はいろいろ変なことを考えるもので、自分も子供の頃、肉の塊のオバケが夢に出てきて(「チャーシュー人間」・・・とあとで名付けた)眠るのが怖かったことがある。こいつは、全体像としては、切り分ける前のチャーシューみたいで、ぼろくずのような肉のヒラヒラがはじからはみ出ているのですな。

「チャーシュー人間」のことはずーっと忘れていたが、大人になって筒井康隆の「二度死んだ少年の話」という短編を読んで思い出した。

いじめられっ子が、校舎から飛び降りて自殺を図り、足から着地した衝撃で皮膚がずれ、ぼろ布を引きずるような体になって校内を徘徊し、パニックになって逃げ惑ういじめっ子たちに復讐する(本人にそのつもりはないのだけども)・・・という話です。これは、確か、へんなロック歌手(大槻ケンジか?)が歌にしていたと思う。

あと、世界が破滅したらどうしよう・・・とかよく考えた。ある時などは、太陽が終末を迎え赤色巨星になり皆が死滅するという夢を見て、目が覚めて「ああよかった。夢だった」とカーテンの開いた窓を見たら、そこに赤々と燃えだぎる巨大な太陽があった・・・という夢を見たことがある。ひところホラー映画ではやった「2段落ち」の夢だったわけだ(笑)

ここで一首

じんるいがめつぼうをするゆめをみた  

おきるとまたもせきしょくきょせい  きゃー

これなんかは、子供用の科学読み物かなにかの影響でしょうね。

いろんなことを小耳にはさんではパニックに陥って怯えている、間抜けな子供の歌としては、こんなのものもあります(笑)

世間話的解題 その三

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