「赤色エレジー」を「美しき天然」に重ねて演奏させてみた~歌詞のあるバージョン
- Plaadipbkk
- 2017年8月28日
- 読了時間: 2分
大瀧詠一の「日本ポップス伝」に影響を受けて作った。
NHKのラジオで何十年も前に流された大瀧の日本ポップス研究がYoutubeにアップされていた。大瀧はそこで、日本の演歌メロディーの祖形が「美しき天然」(サーカスのジンタ、作曲・田中穂積)だと喝破し、継承者としての中山晋平の「船頭小唄」、近代演歌の完成者・古賀政男の「酒は涙か溜息か」を同時に演奏させてみせる。これが、一貫して魯鈍だった番組の女性アシスタント(なんとかいう歌手である)が「ひとつの楽曲みたいですね!」と感嘆するほど、一体化して違和感がないのですな。
これにはオレも感銘を受け、かねてからメロディーが類似していると思っていた「赤色エレジー」と「美しき天然」を重ね合わせてみたのである。歌詞前半は、あがた森魚のものを使い、後半サビの部分は自作の歌詞を使った。「赤色エレジー」のメロディ部分は前半だけで(これしかメロディラインがないのである)、サビを「天然」のメロディで接ぎ木した形になっている。さらにややこしいが、その後半部分の「天然」の歌詞は本来のものではなく、オレ独自の詞が入っているわけだ。
歌はSinsyという歌声変換サイトの「謡子」というボーカロイドを使わせてもらった。一か所だけ歌のメロディだか伴奏だかを半音上げたか、下げたかしているところがあるが(ちょっと前に作ったので忘れた)、ご容赦ねがいたい。これで、殆ど違和感がないのではないか?
ここで、大瀧の3曲同時演奏をアップしたいところだが、例によって、著作権侵害でYoutubeから削除されている。大瀧詠一は本を書かなかった人だから、ラジオでの講義が彼のポップス研究の集大成のはずだ。だから、YouTube で掲載を禁ずることは、歌謡史研究家としての「大瀧詠一というコンテンツ」を殺すことになることを、著作権の管理者がなぜ気づかないのか?不思議である。
確か、掲載者は、著作権期間の残っているものに関しては、オリジナルの音源を削除する配慮もしていたはずだ。また、大瀧詠一の講義がCDで発売されているとか、NHK のライブラリーに行けば有料でダウンロードできるという話も聞いたことはない。もし、上のような事情をオレが誤解して書いているのならば謝るけれども。
さて、口直し、耳直しにもならないが、下は、田中穂積作曲、Deji BKK作詞の「夢」。これは、「子供の情景」(シューマンに同じ題名のピアノ曲集がある)とオレが勝手に題した連作唱歌集のひとつとして作った。
ここで一首。
喧噪のカフェーで一人見る夢は 母さんの日傘 睡蓮の夏 WAV変換: http://noike.info/~kenzi/cgi-bin/smf2mp3/ サウンドフォント: Splendid Reisiu 歌声合成: http://cevio.jp/
おそまつ ではでは
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