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ストカー(2002)

  • somsak7777
  • 2019年12月29日
  • 読了時間: 2分


ストーカー(2002年) タルコフスキーではありません。


 ※タネアカシはあるような、無いような。   大事を取るなら読まないで下さい(笑)


ロビン・ウィリアムス主演の異常心理もの。原題 One Hour Photo は、ちょっとした撮影や、写真の現像をやってくれる写真ラボのことを言う。写真ラボに務める孤独な中年男のロビン・ウィリアムズが、いつも写真を現像に来る、ある「幸せそうな一家」に異様な執着を持ち始め、ストーカーと化していくという話である。


「いい人役をやっていた人が悪者をやる」というのはよくある話で、「いい人」に対して我々が時折感じる悪意、胡散臭さを逆手にとって、悪い人をよりリアルに描くという手法である。見る側は、「人間には裏がある」という、漠然とした人間不信の念を、確信に変えてくれる快感があるし、役者の側にも、長年「いい人役」をやってきて蓄積された心の澱を洗い落として、リフレッシュする効果があるのではないか。だから長年「いい人」役をやってきた人が悪役をやると、「嬉々として」悪人を演じてよい演技をすることが多い。


しかし、この映画の場合は、それとは少し事情が違って、ロビン・ウィリアムスがこれまで演じてきた「良い人役」の延長線上に、映画のキャラクターがある感じなのである。彼が演じてきた「良い人」の中にすでに存在した粘着質の「正義漢」的な怖さというか。ウィリアムズにはスタンダップコメディアンとして悪口芸人の一面もあるようだが、それはひとまず置いといて、例えば、「パッチアダムス」でこの人が演じた誠実さ、ナイーブさの先に、この映画の主人公がいるような気がしてしまう。


私はこの主人公が痛々しくて、最後まで見れなかった。従って採点は無し(笑)


<了>

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