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コメディアン、ナーコムのコロナ死~映像はオムニバス映画 Die Tomorrow より

  • somsak7777
  • 2021年5月2日
  • 読了時間: 2分



一昨日、タイのコメディアン、ナーコム・チュアンチュムがコロナにより死去。享年63。日本で言えば、志村けん死去に匹敵するショックでしょうね。志村と同じように亡くなったから持ち上げられてる面もあるが、このクリップなどを見ると、タイの国民的コメディアンは日本の「国民的コメディアン」よりいい役者ですな。


動画は4年前に作られた映画 Die Tomorrow 撮影中のもの。監督自身が投稿した、映画では使われなかったカットである。ウィキペディアによると、この映画は、新聞の三面記事に載った6つの「奇妙な死」を元に作られたオムニバスで、一種のドキュメンタリー映画でもあるのだそうだ。見てないのでよくわからないが、死を演ずることで役者の死に対する認識がどう変わったかをドキュメントしているのだろうか。


監督が、ナーコムに自由に演じてもらったというこのシーン、外に開け放たれた明るい部屋で、娘の膝枕で横になって少し話しをし、娘が何かの用事で立った後、眠るように死んでゆく。良いですなあ、ナーコムの自然な演技。これはひとつの理想の死のあり方ではないか。私がコロナを恐れるのは、この病気が命ばかりではなく、近親者がそばにいるナチュラルな死の機会を奪うからでもあるのですな。ま、コロナなでなくても、ここまで都合よく死ねるチャンスは少ないでしょうが・・・(笑)


タイ版ウィキペディアをちゃんと読むと、この短編の題名は、A Good Day で、ナーコムの役柄は「ベテラン音楽家」とある。(タイの伝統音楽の方の音楽家だろう)いよいよ見たくなった。ドキュメンタリー部分では、各短編を見せた後、老若男女に彼らの死生観を聞いてるのだとのこと。映画は、タイ文化省が一部出資し、Thai Movie Pitching Project (タイ映画売り込みプロジェクト)のために制作されたのだという。タイ文化省もなかなかやりますな。


ではでは

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