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「ハリウッドむかしむかし」の事実である部分

  • somsak7777
  • 2019年9月16日
  • 読了時間: 2分

◇「ハリウッドむかしむかし」の事実である部分 〜ワッチモジョのトップテンランキング タネアカシあり



マンソンファミリーの女性達が映画の冒頭近くで歌っていた歌は、事件後出廷した際、彼らが歌詞を少し変えて実際に歌ってい・・・であるとか、マンソンファミリーとビーチボーイズのメンバーの関係(テック・ワトソンとヒッチハイクで知り合ったデニス・ウイルソンは、マンソン達をしばらく自宅に住まわせていた)・・・などなど、様々雑学的知識を挙げている。


以前ドキュメンタリーで見たが、前者の光景は本当に異様。妊婦をナイフで滅多刺しにして殺した連中が、長閑に歌を口ずさみながら法廷に入ってくるわけですから。タランティーノが彼らに感じているであろう嫌悪感も理解できるのである。


映画館でついに見ましたよ。5年ぶりくらいか。入館料180バーツ(600円くらい) 150席ほどある館内に観客は私を含めて6人しかいなかった。


面白かったが、事件をよく知らない人には、あの、サスペンスが生じないのではないか。チャールズ・マンソンに対するアメリカ人のサブカル的記憶に大きく依拠した映画で、日本の若い世代が楽しむためには、相当の事前学習が必要だと思う。私もあの事件をリアルタイムで知っている世代ではないが(アメリカの話しだし)、たまたまコリン・ウィルソンの著作などで詳細を知っていた。


ラストは、タランティーノのらしく「政治的に正しくないやり方で」スカッとさせてくれて私的には満足。その後のエピローグ的エンディングは、ちょっと説明しにくいが、切々と胸に迫るものがあった。なんというか、失われてしまったものへの哀惜の念が、パラレルワールドを見るかのような、あの俯瞰のショットにぼんやりと滲んでいる感じなのですな。御伽話的な題名にしたのは意味があったのだ。


ではでは

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